ところで、旧・住友金属工業製の該当SUミンデン式台車は総チェックしたの? ~ 2020年6月に京成線・青砥駅で起きた脱線事故は台車の亀裂見落としが原因

今日運輸安全委員会が公表した調査報告書の内容は想定内。それよりも、

【京成や北総の全車両チェックより】京成線・青砥駅での脱線事故、事故車両の台車に大きな亀裂が複数【旧・住友金属工業製の該当台車を総チェックした方が早い】(2020/6/13)

北総の7300系は京成の3700系の色違い。京成からリースされている車両だから、本件でまず問題視すべきは京成の3700系の車両の実態、ならびに他私鉄で使っている同型車両、特に履いている台車の現状だろ。

2016年の東武東上線・中板橋駅で発生した10000系の脱線事故、2019年まで断続的に起きていた南海電鉄の車両の破損事故。全て、今回の京成電鉄&北総電鉄の脱線事故を起こした車両と同じ旧・住友金属工業製の台車を履いていたことを、まず注目すべきだろ。

このあたりの実態はどうなの?ちゃんとチェックしたの?まさかと思うけど、


「新日本製鐵経由で日本製鉄になった時にデータなくしちゃった」
「同じようなSUミンデンたくさんあるから、どれが事故車両のかわかんなくなっちゃった」

なんてことはないよね。私気になります。

京成線の一昨年6月の脱線、台車の亀裂見落とし…事故の4年前には発生か(2022/3/24 読売新聞)

 運輸安全委員会は、2020年6月に京成本線青砥駅(東京都葛飾区)で起きた脱線事故について、台車の亀裂が事故前の検査で見落とされ、事故につながったとし、同じ台車を使用する鉄道事業者に検査の見直しを求める再発防止策を提言した。24日公表の調査報告書で指摘した。

 報告書によると、20年6月12日、同駅に停止直前だった普通電車(8両編成)の最後尾から2両目が脱線。乗客約100人にけがはなかった。台車に生じていた亀裂によって左右の車輪にかかる重量バランスが崩れ、左カーブの通過時に右車輪が浮き上がり、レールに乗り上がって脱線した。

 カーブ部分の軌道には車輪がずれるのを防ぐ脱線防止ガードがついていたが、ガードがなくなった部分で脱線した。

 亀裂は大きさなどから、遅くとも事故の4年前には生じていたとみられるが、当時の定期検査では発見されておらず、安全委は、今回亀裂が生じた部分を確実に検査するよう求めた。

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