流石の習近平も論点のすり替えが精一杯 ~ ウクライナ危機に際しての対露制裁を「欧米各国に不利」と強弁

習氏、対露制裁「各国に不利」 仏独との会談で(2022/3/8 産経新聞)

【北京=三塚聖平】中国メディアによると、習近平国家主席は8日、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相とオンライン会談し、ウクライナ問題について協議した。習氏は、欧米各国がウクライナに侵攻したロシアに科した制裁を「新型コロナウイルス禍で重荷を負っている世界経済の妨げになり、各国にとって不利だ」と批判した。

習氏は、制裁が「グローバル金融、エネルギー、サプライチェーン(供給網)の安定に衝撃をもたらす」と主張した。

一方で「仏独、欧州と意思疎通や協調を保ち、各当事者の求めに基づき国際社会とともに積極的な役割を発揮したい」とも述べ、欧州側との協調姿勢を強調した。ロシアに巻き込まれる形で、国際社会から孤立するのを防ぐ狙いがあるとみられる。

習氏はまた、「われわれはともにロシアとウクライナの和平交渉を支持し、双方が協議の勢いを保つことを促進すべきだ」と述べた。中国に仲介役を期待する声もあるが、あくまで中国単独ではなく、仏独などとともに停戦協議を支える姿勢をみせた形だ。

習氏は「欧州大陸で、戦火が再燃したことに痛惜を深く感じる」とも表明した。

建前の端々から漏れ出る本音が、痛々しさを通り越していっそ微笑ましい。

ぶっちゃけ、中国も大変な立ち位置だよな。対台湾を含めて火事場泥棒できるほど欧州の火事は容易くないし、傍観し続けられるほど事態は他人事でもないし、かと言って、弱ったところを劫略しに行くにしてもロシアはそこまで甘い国じゃないし。まあ、せいぜい苦労すればいいさ。これまでの好き勝手のツケを払う時が来たと思えば、腹も立つまい。

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