当面はEV/プラグインHEVの方が先行するでしょうが、こういう記事が出て来るのは素直に嬉しいですね。このタイプのFCHVは来月開催の東京モーターショーにも展示されるとの事(日産の新型「GT-R」もお披露目らしい)。昨年と比べて小ぶりなのが残念な今回のモーターショーでしたが、楽しみのネタが増えたのは、ちょっと嬉しいかも♪。
トヨタ自動車は28日、燃料電池を用いたハイブリッド車「トヨタFCHV」の公道走行試験を行い、燃料の水素を途中で補給せずに大阪-東京間、約560キロを完走したと発表した。完走後にタンクに残った水素を使い切ったと計算すると、走行可能距離は880キロに達するという。従来の燃料電池型ハイブリッド車の走行可能距離(330キロ)の2・5倍以上に距離を伸ばし、増田義彦常務は「公表データを基にすれば距離は世界一ではないか」としている。
燃料電池車は走行時に二酸化炭素(CO2)を排出しないことから“究極のエコカー”とし、普及が期待されている。
しかし、これまでの車両は走行可能距離が短く、水素の補給施設も少ないことが、普及のネックとされていた。今回の試験で、500キロを超える長距離走行を達成。将来の普及に向けて大きな一歩を踏み出した。
トヨタFCHVは、燃料電池と2次電池を動力源とし、電気モーターで駆動する燃料電池型ハイブリッド車で、従来モデルに比べ高圧水素タンクの貯蔵量を2倍に増やしたほか、燃料電池の出力を制御するシステムを見直すなど改良を加えて燃費を約25%向上させ、走行距離を大幅に伸ばした。
トヨタは2002年12月にFCHVを日米でリース販売。05年6月に燃料電池車として国内で初めて型式認証を取得。日米累計で39台を納入している。
(9月29日 フジサンケイ ビジネスアイ)
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