第25回参院選最終予想~「自公72・改憲80/124」な件について

投開票日が明日に迫った第25回参議院選挙。「改憲勢力大勝」という結果は公示日段階で見えていた選挙でしたが、局地戦ではちょこちょこと戦況に変化。この微妙な変化を読むのが予想屋の醍醐味よ、というわけで、7/6に続いて各党の獲得議席の最終予想をば。

  • 北海道ブロック(定数3):自民2、立民1

7/6の予想から変化なし。高橋はるみ@自民、勝部賢志@立民、岩本剛人@自民で決まり。原谷那美@国民は畠山和也@共産と浮動票を喰い合ったのが致命傷だったな。

  • 東北ブロック(定数6):自民2、立民1、野党統一・無所属3

やはりというか、与党特に地元自民党において、先の統一地方選の内ゲバの反省がまーったく活かされていなかったブロック。公示日は自民復調と見ていたけど、全然そんなことはなかったぜ。序盤から中盤にかけて地元組織に全くムチが入っていなかったのには呆然。自民勝利が固いのは青森の滝沢求と福島の森まさ子だけ。当初優位と見ていた中泉松司の秋田をはじめ、山形・岩手・宮城の計4県は、全て立民と野党統一候補に持っていかれる公算。

  • 北関東ブロック(定数8):自民4、公明1、立民2、共産1

7/6の予想から変化なし。埼玉は伊藤岳@共産が宿願の当選ライン突破。

  • 南関東ブロック(定数8):自民4、公明1、立民2、共産1

千葉は石井準一&豊田俊郎@自民、長浜博行@立民。山梨は森屋宏@自民で変化なし。一方、神奈川(定数4)で「やったぜ」な状況変化。松沢成文@維新が浅賀由香@共産に最終コーナーで並ばれ、最後の直線でかわされつつある。がんばれ共産党のメガネっ子。今回ばかりは貴女を応援するぞ。

  • 東京ブロック(定数6):自民2、公明1、立民2、共産1

丸川珠代@自民、山口那津男@公明、吉良佳子@共産までは鉄板。4-5枠目を巡って塩村文夏@立民と武見敬三@自民がデッドヒート。そして最後の1枠。「山本太郎が比例に行ってくれて最大の恩恵を被った」のは、音喜多駿@維新ではなかった。山本太郎の比例行で恩恵を被ったのは、音喜多でも野原善正@れいわでもなく吉良佳子@共産。その結果、東京都定数6のラストワンは山岸一生@立民で決まり。

  • 北陸信越ブロック(定数5):自民3、国民1、野党統一・無所属1

富山は堂故茂@自民、石川は山田修路@自民、福井は滝波宏文@自民、長野は羽田雄一郎@国民で鉄板。新潟は打越さく良@野党統一が塚田一郎@自民を抜き去った。「そんたくん」こと塚田は、最後まで「安倍麻生忖度道路」騒動が響いたねえ。

  • 東海ブロック(定数8):自民4、公明1、立民1、国民2

愛知は酒井庸行@自民、安江伸夫@公明、田島麻衣子@立民、大塚耕平@国民で決まり。静岡は牧野京夫@自民と榛葉賀津也@国民。徳川家広@立民は僅かに及ばずか。岐阜は大野泰正@自民。三重は吉川有美@自民が芳野正英@統一をかわした。日頃どんなに吉川と仲が悪くても、選挙となれば組織戦で現職を支える三重の自民党県連を、東北の自民党関係者は見習え。

  • 近畿ブロック(定数12):自民5、公明2、維新3、共産1、野党統一・無所属1

滋賀で絶賛開催中の二之湯武史@自民と嘉田由紀子@野党統一のステゴロファイトは嘉田に軍配。大阪は東徹&梅村みずほ@維新、太田房江@自民、杉久武@公明。兵庫は加田裕之@自民、清水貴之@維新、高橋光男@公明。奈良は堀井巌@自民。和歌山は…まあ普通に世耕弘成@自民(ぶっちゃけ選挙区ならぬ選挙不要区)。京都は西田昌司@自民と倉林明子@共産。一昨日までの情勢なら京都の2枠目は増原裕子@立民なんだが、応援演説会での門川大作@京都市長の「暴言」が最後の最後に足を引っ張った。

  • 中国・四国ブロック(定数8):自民7、野党統一・無所属1

7/6の予想から変化なし。愛媛で永江孝子@野党統一にまともな対立候補当てられていたら、自民総獲りだったんだけどねえ。

  • 九州ブロック(定数10):自民7、公明1、立民1、野党統一・無所属1

7/6の予想から変化なし。自民以外の3人は、福岡の野田国義@立民と下野六太@公明、沖縄の高良鉄美@野党統一。他ブロックと違い、本当になーんにもないまま選挙戦が終わったねえ。九州は。

比例の議席数は、7/6の予想から、自民1減、共産1増の「自民18、公明7、立民10、維新5、共産5、国民3、社民1、野党統一・諸派無所属(れいわ新選組)1」と予想。これに選挙区の予想を合せた結果が下表です。

政党名 選挙区予想 比例予想 合計
自民党 40 18 58
公明党 7 7 14
立憲民主党 10 10 20
日本維新の会 3 5 8
共産党 4 5 9
国民民主党 3 3 6
社民党 0 1 1
野党統一・無所属 7 1 8
合計 74 50 124

ちょっと、与党&改憲勢力が退潮して、でも全体的な力関係は全く変わらないという微妙な予想になりましたが、こんなもんでしょう。

どっとはらい。

改憲勢力、85議席で3分の2=参院選、注目の数字【19参院選】

21日投開票の参院選は、安倍晋三首相(自民党総裁)の今後の政権運営を左右する。

目標とする2020年の改正憲法施行へ、改憲に前向きな勢力が国会発議に必要な3分の2を維持できるかが焦点。与党が改選議席の過半数に達するかや、野党が3年前の戦績を超えられるかも注目される。

今回の参院選は124議席で争われ、非改選を合わせた定数は245。改憲の国会発議に必要な3分の2は164となる。自民、公明両党と日本維新の会に、改憲に賛同する無所属議員を加えた「改憲勢力」の非改選議席は計79のため、自公維で85議席を獲得すれば改憲ラインに達する。

自民党は大勝した13年参院選の当選組が改選を迎えるため、議席維持は高いハードル。ただ、現在の情勢は、全体の勝敗を左右する改選数1の「1人区」や改選数2以上の「複数区」、比例代表ともに堅調だ。公明、維新も改選議席を上回る勢いで、3党で85に到達する可能性は捨てきれない。

首相は選挙戦で「議論する政党か、審議を拒否する政党かを選ぶ選挙だ」などと繰り返し主張。改憲ラインに届かなくても、議論に前向きな国民民主党を切り崩す構えだ。

◇改選過半数は63
首相は勝敗ラインについて、非改選を含めて過半数(123)が確保できる与党53議席と設定している。公明党が目標とする13議席を獲得すると仮定すれば、自民党は40議席でクリアできる計算。だが、改選議席を20以上減らせば「党内から批判が上がる」(閣僚経験者)のは必至とみられる。

これに対し、二階俊博幹事長は改選過半数の63が「最低の目標」と指摘。首相側近の萩生田光一幹事長代行や公明党も同調する。自民党が50議席を超えれば、首相は求心力を保てそうだ。自民党単独で過半数を維持するには67議席が必要で、執行部からは「不可能」との声が出ている。

◇野党、1人区11勝が目安
立憲民主、国民、共産、社民の主要野党は、32ある1人区全てで統一候補を擁立した。立憲の枝野幸男代表は「全員当選を目指す」と勝敗ラインを明示していないが、同党幹部は「前回より一つでも多く取りたい」と語る。今回と同様に共闘した16年参院選では11勝21敗と一定の成果を挙げており、この数字が目安となりそうだ。

(2019/7/20 時事通信)

ここで「【MAD】オヨスケマン【ひかララ?】」を紹介。

「ひかるとララが~♪」クソワロタ。

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