【黒電話に】トランプ米大統領「米朝首脳会談は6月12日にシンガポールで開催」【主導権は渡さん】

今日の韓国系米国人3人の解放&帰国を見て、「これは米国サイドの譲歩の結果。米朝首脳会談の会場は平壌に決まったな」と邪推していたが、

 「人質解放自体は評価する」「が、首脳会談の主導権をどちらが握るかは別の話」ということか。

 腐っても鯛。迷走していてもUSA。ドナルド・トランプ大統領、というより米国という超大国は流石にそこまで甘くなかった。

米朝首脳会談 トランプ氏「6月12日にシンガポールで」

 【ワシントン高本耕太】北朝鮮当局に解放された米国人3人が10日未明、ワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地に到着した。基地に出向き3人の帰国を歓迎したトランプ大統領は記者団に「金正恩(キム・ジョンウン)(朝鮮労働党委員長)に感謝する」と表明。米朝首脳会談開催の事実上の条件として米側が要求していた3人の解放が実現し、米朝首脳会談の実現が確定的となった。トランプ氏はツイッターで「6月12日にシンガポールで開催する」と明らかにした。

 トランプ政権は当初、5月中の開催も模索したが、史上初となる首脳会談に向けた準備に要する期間や他の外交日程を考慮、カナダ・ケベックで開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット、6月8~9日)後の開催で北朝鮮側と折り合った。これを受け、安倍晋三首相はG7期間中に予定される日米首脳会談で、北朝鮮の非核化とともに、日本を射程に収める短・中距離弾道ミサイル廃棄や拉致問題の提起を改めて米側に求める方針だ。

 会談の開催地は中立性の高さから第三国であるシンガポールが選定された。同国は米国と北朝鮮が共に大使館を置き、過去の米朝協議でもたびたび会場とされた。国際会議などの開催実績も多く、警備面での能力も考慮されたとみられる。

 外交関係者によると、日時は6月12日で最終調整した。12日に両首脳が現地入りし会談は13日との情報もあった。ポンペオ米国務長官は帰国途上の機中で記者団に対し、「当日のみの協議を予定しているが、状況によっては延長される可能性もある」と述べた。

 一方、北朝鮮に解放され10日に帰国したのは、共に平壌科学技術大学に勤務し2017年に身柄を拘束されたサンドク・キム氏とハクソン・キム氏、中朝国境地帯の経済特区で活動していたとされ15年に拘束されたドンチョル・キム氏の3人。スパイ行為や国家への敵対行為を理由に拘束されたが、対米「人質外交」に使われたと見られてきた。

 メラニア夫人、ペンス副大統領夫妻らと基地で3人を出迎えたトランプ氏は記者団に「3人の帰国を実現でき光栄だ。北朝鮮の非核化が実現すれば私の最も誇る成果になる」と述べた。金委員長に関し、「彼は何かを成し遂げたいと考えている。北朝鮮を現実の世界に連れ戻したいと考えていると思う」とも語り、米朝首脳会談での非核化協議進展に期待感を示した。

 ドンチョル氏は記者団に「帰国できて夢のようだ。とてもうれしい」と語った。拘束期間中の待遇については「さまざまな扱われ方をしたが、病気の際には(適切な)処置を受けた」と述べた。3人は診察のため軍の医療施設に向かったが、健康状態は良好という。

(2018/5/10 毎日新聞)

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