2017衆院選公示日予想・ブロック別その2(北陸信越・東海・近畿・中国・四国・九州ブロック)

「自公296希望68立民30/465」2017衆院選公示日予想な件について(2017/10/10)

  • 自公は解散時の320議席(注:欠員含まず)から減少しますが、296議席を獲得できると予想されます。
  • 希望の党は68議席を獲得できると予想されます。しかし、同党及び小池百合子代表に対する支持率は急落中であり、獲得議席数も現在の予想から減る恐れがあります。
  • 立憲民主党は30議席を獲得できると予想されます。小選挙区の伸びしろは小さいですが、比例では更に数議席上乗せする展開がありえます。
  • 旧・民進党系を中心に、議席獲得可能な無所属候補は22名いると想定されます(注:選挙後の追加公認が確定済みの隠れ●●は含みません)。比例では、主要政党以外に新党大地が1議席を獲得する可能性があります。

政党名 選挙区予想 比例予想 合計
自民党 199 62 261
公明党 9 26 35
希望の党 36 32 68
日本維新の会 10 14 24
立憲民主党 11 19 30
共産党 1 21 22
社民党 1 1 2
諸派・無所属 22 1 23
合計 289 176 465

 昨日の北海道・東北・北関東・南関東・東京ブロックに続き、今日は、北陸信越から九州までの6ブロックについて、比例ブロック別の議席予想を述べます。

  • 北陸信越ブロック(新潟・富山・石川・福井・長野)

●小選挙区・定数19:自民11、希望3、立民1、無所属4

●比例区・定数11:自民5、公明1、希望3-2、共産1、立民2-1

富山・福井は自民が総取り。新潟は、一連の反希望騒動の結果、2・3・4区の本命が無所属候補という珍妙な状況に。長野1区の本命、篠原孝が無所属出馬なのも同様の理由。希望が議席を獲れそうなのは、石川3区の近藤和也、長野2区の下条みつ、同3区の井出庸生くらいで、正直、近藤と下条は結構危ない。立民の1議席は、新潟1区の西村智奈美。比例区は、公示日時点でこそ希望>立民でしたが、10/22の時点では立民が並ぶか逆転している可能性が大きいです。

  • 東海ブロック(岐阜・静岡・愛知・三重)

●小選挙区・定数32:自民19、希望7、立民2、無所属4

●比例区・定数21:自民7-6、公明3、希望5-3、維新1-0、共産3-2、立民5-2

岐阜は自民が総取り。細野豪志の地元・静岡でも希望は低調。細野の5区、渡辺周の6区以外は自民総取り。特に3区は、鈴木望を公認候補にして、細野子飼いの小山展弘を無所属出馬に追い込み、自民の宮沢博行に漁夫の利をGETさせるとか訳が分かりません。野党の相打ち自滅が多い今回の総選挙ですが、その中で数少ない野党勝利県が愛知。15カ所の小選挙区で自民が獲れるのは、現状1・6・7・10・14・15区の6つのみ。ただ、5議席確保が狙える希望も、9区の岡本充功が自民の長坂康正に、13区の大西健介が自民の大見正に抜かれる可能性あり。8区の無所属候補・伴野豊も自民の伊藤忠彦がすぐ横にいる。三重は、自民と無所属が2議席ずつ分け合う展開。2区の中川正春、3区の岡田克也という民進党の重鎮無所属候補の、当選後の動向に注目です。比例は立民が大化けする可能性大。公示日にはせいぜい2議席といったところの集票力でしたが、希望の人気が壊滅的な中、維新や共産からも議席を奪って、自民に並ぶ可能性ありです。

(10/15訂正:立民(誤)6-2→(正)5-2。近畿ブロックの数字を入れていました。最終的には4-3くらいに落ち着くと思います)

  • 近畿ブロック(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)

●小選挙区・定数47:自民21、公明6、希望7、維新10、立民1、無所属2

●比例区・定数28:自民7、公明4-3、希望3-2、維新9-8、共産3-2、立民6-2

自公で総取りの兵庫を除くと、全体的に乱戦模様のブロック。大阪は維新が19小選挙区中10カ所、滋賀と京都は希望が計10小選挙区中5カ所を確保する見込みですが、広がりに欠けます。立民の1議席は大阪10区の辻元清美、無所属の2議席は、大阪11区の平野博文と滋賀1区の嘉田由紀子。滋賀1区は自民の大岡敏孝が来る可能性もありますが、大阪の辻元と平野の優勢。んー、違和感。奈良と和歌山はいつものメンツ。奈良は区割り変更があってもいつものメンツ。比例の傾向は、東海ブロックと似てますね。あと、鉄壁の公明が「やらかす」可能性が微レ存。

  • 中国ブロック(鳥取・島根・岡山・広島・山口)

●小選挙区・定数20:自民19、希望1

●比例区・定数11:自民4、公明2、希望2-1、維新1-0、共産1、立民3-1

政界を引退した亀井静香が支援する、希望の佐藤公治が本命の広島6区を除き、全ての小選挙区を自民総取り。ただし、比例の立民ブームは、この保守ブロックでも健在。

  • 四国ブロック(徳島・香川・愛媛・高知)

●小選挙区・定数11:自民10、希望1

●比例区・定数6:自民3、公明1、希望2-1、立民1-0

希望の玉木雄一郎の香川2区を除き、全ての小選挙区を自民総取り。波乱は基本無し。比例の方も、あんまり荒れないでしょう。平時の瀬戸内海のように。

  • 九州ブロック(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)

●小選挙区・定数35:自民28、希望2、共産1、社民1、無所属3

●比例区・定数20:自民7、公明4、希望3-2、維新1-0、共産2、社民1、立民4-2

福岡・長崎・熊本・宮崎は自民が総取り。希望の2議席は大分1区の吉良州司と鹿児島3区の野間健。吉良は自民の穴見陽一に足をすくわれる可能性が高いですが、野間は多分安泰。この人、どこの党に移ってもそれなりに選挙強いですね。沖縄は与党陣営全滅。もとから自公劣勢なお土地柄ですが、昨日、米軍普天間基地でCH53ヘリが火を噴いたんで、これはもうしょうがない。比例は希望と立民、維新のラスト1-2議席の奪い合い以外、特に見るべき点はないです。

 ざっとこんな感じです。昨夜半、大手メディア各社が総選挙の序盤情勢について発表していましたが、小選挙区の予想はだいたい私と同じでした。比例も、自民と公明に関してはほぼ同様の読みですね。

 一方で「やっぱり大手の最新情報収集力は強いなあ」と思ったのが、政党支持率の変化に伴う野党陣営間の議席の取り合い、特に比例区について。10/7頃の世論調査をもとにした私の予想と比べると、大手メディアが10/10-11の調査で出した予想は、揃って「希望墜落、維新低調、立民に血肉を供した共産やや退潮」。明確な違いが出ました。比例区を中心とした「想定獲得議席の野党間移動」は今後も活発と考えますので、引き続いての状況確認が不可欠でしょう。

 とりあえず、先の私の予想と比較すると、現状では希望が全体的に10-15議席、維新が比例を中心に6-7議席、共産が2-3議席落として、減らした議席の大半が立民にオンする形になりそうです。詳しくは投開票日前日に再分析しますが、希望と立民が55議席前後、維新と共産が20議席弱くらいに落ち着くのではないでしょうか。

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「立憲民主党が衆院第二党へ躍進する可能性も、考慮しなくてはならなくなりましたね」

 そして、このタイミングで「民進党の参院議員は希望の党へは行かぬ」と言い出した同党の小川敏夫参院議員会長。そして選挙後、必ずグループとして表に出てくるであろう岡田克也その他の無所属候補当選組。彼らが野党の生き残りや勝ち組にどう近づくつもりか。こわいこわい。

<民進>参院で存続へ 小川会長「リベラル勢力を再結集」

 民進党の参院議員の一部が衆院選後、希望の党に合流せずに民進党に残り、民進党を党として維持する動きのあることがわかった。小川敏夫参院議員会長が11日、東京都内での街頭演説で「民進党は解党しない。民進党を守り、再びリベラル勢力を結集する」と語った。

 立憲民主党や無所属で出馬した民進党の前衆院議員らとの連携を目指す。小川氏は「やむを得ず希望の党に行った人もいるので戻ってもらい、大きな器となりたい」と述べ、希望の党に合流した議員にも「復帰」を呼びかけた。

 民進党は9月の両院議員総会で前衆院議員全員が離党して希望の党に合流する方針を決定した。参院議員は当面民進党に残るが、選挙後に希望の党に合流する前提だった。

 しかし、希望の党が民進党からの合流希望者を選別したことで前提が崩れた。小川氏らは民進党を希望の党から排除された前職らの受け皿としたい考えだ。

 ただし、民進党参院議員のなかにも希望の党に移る議員もいるとみられる。また前原誠司代表の方針とは異なるため、混乱する可能性もある。【鈴木美穂】

10月12日 毎日新聞

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