米国政府の「エルサレムはイスラエルのモノ」宣言を受けて、「対イラン同盟」こと「シーア派大国イランやその影響下にあるイラクやシリア及びカタールを仮想敵とする、サウジアラビア主導のスンニ派諸国軍事同盟」の構成国は、どういう反応を示すか。米国側について黙認するか、それともイスラム教国家として断固反対するか。
正直、その踏み絵効果、「お前はアメリカの味方か?敵か?ショウ・ザ・フラッグ!」イベント以上の意味はないな。今このタイミングでトランプ大統領が同宣言をぶちかますことについては。
それにしても今回の暴挙、世界中で懸念されている通り、中東和平プロセスのご破算や現地政情の不安定化という、悪影響の方がはるかに大きい。トランプ大統領は、発生が想定される諸トラブルについて、どう落とし前をつけるつもりなんだろう?
「踏み絵で敵と分かれば倒すだけじゃあ!」
「北朝鮮の次はイラン、ついでにパレスチナじゃあ!」
なのかねえ。その前に「第二の9.11」が起こらなければいいけれど。
米政府高官は5日、トランプ大統領が翌6日にエルサレムをイスラエルの「首都」と認めるとともに、国務省にテルアビブにある米大使館をエルサレムに移転する準備を指示することを明らかにした。パレスチナ側は反発しており、トランプ政権が仲介に意欲を示している中東和平交渉の再開はさらに難しくなる可能性がある。
エルサレムの地位はイスラエルとパレスチナの和平交渉の過程で決定するとしてきた歴代米政権の立場を転換させるものになる。
政府高官は記者団に「首都」と認める理由として、エルサレムにイスラエルの主要な官公庁が集中していることなどを挙げ、「現実を追認する」とした。
また、大使館の移転に関しては国務省に用地の確保などの具体的な準備を開始させるという。(12月6日 朝日新聞)
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