イラク中央政府の理屈も分からんでもないんだが、明確に分かり過ぎるだけに、もう少し「外交」でなんとかならんかったのかなーと思わんでもない。クルド人自治区の分離独立を巡る9/25の住民投票から、まだ3週間足らずやで?
イラク政府は、対IS戦争でクルド人が流した血にもっと敬意を払うべき(2017/9/27)
油田その他の損得勘定も大事だが、頭からこれじゃ纏まる話も纏まるまい。
アバディ首相は27日、「投票と結果を無効にしなければ協議に応じない」と一蹴。また、自治政府の治安部隊ペシュメルガの係争地域からの撤退を要求し、軍事的緊張も強まってきた。
クルド人の独立運動の後ろにアメリカやイスラエルがいるのが気に入らんのは分かるが、イスラム国との戦争の時だけ彼らの血を流すだけ流させて、「それはそれ、これはこれ」じゃ、クルド人でなくても話し合う気なくすで。もっとも、それが「スポンサー」連中の望むところなんだろうけどさ。クルド人側とイラク側両方の。
クルド人はクルド人で、10/12までに「ペシュメルガ」の戦闘員6000名をキルクークに配置済みで、殺る気マンマン。イラク中央政府は中央政府で、アバディ首相が昨日「えー?クルドの皆さん何殺気立ってんのー?皆さんもイラク国民だよ?国民同士で殺し合いするわけないじゃん☆」と声明出した直後の、今日のコレ。
何だろうねえ。この双方とも「話し合う気なんて端からナッシング」な態度。これが中東流by神崎悟@エリア88な「現地では一般的な交渉術」なの?それともクルド自治政府とイラク中央政府間で既に落としどころは申し合わせ済みで、世界に対するエビデンス作りの「まやかし戦争」なの? 仮に後者なら、否、前者であっても、前線で無駄に死ななきゃならん兵士が哀れすぎる。
【AFP=時事】イラク軍は13日、油田地帯として知られ、帰属をめぐって中央政府とクルド自治政府が対立するキルクーク(Kirkuk)県にあるクルド人勢力の軍事拠点の奪還を目指す作戦を開始した。
匿名でAFPの電話取材に応じたイラク軍司令官は「2014年6月に奪われた軍事拠点を奪還するため、イラク軍部隊が前進を開始した」と語った。
2014年、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、イラクの首都バグダッド(Baghdad)の北方および西方一帯に進攻。イラク軍部隊の多くが総崩れとなる中、クルド人治安部隊ペシュメルガ(Peshmerga)が割り込む形で軍事拠点を築いていた。【翻訳編集】 AFPBB News
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