規制緩和によるメリットとデメリットの同量増は世の常 ~ 旅館業法改正、ホテルや旅館のフロント廃止へ

 同法は、客の出入りを確認し薬物使用や売春を防ぐことを目的に、ホテル、旅館のフロントの設置を義務付けている。

 悪いけど、フロントは既にその役目を果たしていない。ホテル隣接のネットカフェや路上の「薬局」、ホテル側半分公認のデリヘル嬢用「出入り口」が堂々と利用されているこのご時世、セキュリティ管理という点でのフロントの必要性は低下している。フロントなんて飾りです。偉い人には以下略。

 そんな「フロントでのセキュリティ?何それ」な現状と照らし合わせ、多言語対応も含めた機械化や手続きの簡易化、つまるところ省人化が進められるなら、今回のフロント廃止論は、現実のニーズに即している。少なくともコストで勝負な安ホテル系では。

 もっとも、規制緩和によるメリットとデメリットが同量で増えるのは世の常。今回も例外ではない。特に、

リゾートホテルでは高級感を演出するため、ラウンジのソファや客室内でのチェックインが増えている。

 これが一般のホテルに一斉導入されたら、売春業者や援助交際娘さんらはガッツポーツ間違いなしだよなあ。

 いくら入り口の監視カメラでチェックが入ったところで、今ホテル内にいるケバい若い女性がただのOLか、デリヘル嬢かわかりゃしない。廊下を歩いている中年男性と娘さんの組み合わせが仲睦まじい親子か、援助交際の買い手と売り手かなんてのも分かりようがない。客室の中は客のプライベート空間で、その空間内で手続きとセキュリティ管理の大半が終了してしまうんだから。自動チェックイン機のカメラ越しに客の顔を見たところで、判断しようがない。まさに、「2017年・ホテル総ザル化計画スタート」よ。

 まあ、いいんじゃない。2400万人が4000万人にもなれば、イケない趣味のインバウンドさんも増えるだろうさ。そういう人たち向けの

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「おもてなしの多様化」!

 な受け皿は、ナイトライフの方でも必要よって話だよ。公営カジノの件も含めてね。綺麗事だけで4000万人の「欲求」は処理できない。さあおいでませ極楽浄土。

<厚労省>ホテルのフロント廃止も 旅館業法改正へ

 厚生労働省は、ホテルと旅館のフロントについて、指紋認証などの情報技術(IT)で安全確保や本人確認ができる場合は、設置しないことも認める方針を固めた。外国人観光客が増える中、フロントに立ち寄らない客室内でのチェックインなど、「おもてなしの多様化」を促す。20日召集の通常国会に旅館業法の改正案を提出する。

 同法は、客の出入りを確認し薬物使用や売春を防ぐことを目的に、ホテル、旅館のフロントの設置を義務付けている。自治体への通知では、客と対面して宿帳記入がしやすいよう、幅は1.8メートル以上と定めている。

 しかし、既にリゾートホテルでは高級感を演出するため、ラウンジのソファや客室内でのチェックインが増えている。自動チェックイン機を導入するビジネスホテルや、宿帳記入の代わりに指紋認証で本人確認する政府の実証実験も実施されている。

 そのようなケースでも、現行法ではフロントを設けておく必要があり、業界団体は「実態に合わない」と見直しを要請していた。政府の規制改革推進会議も2020年東京五輪・パラリンピックを見据え、サービス拡充に向けた規制緩和を求めていた。

 寝具についても「和室では和式(布団)」と定められているのを撤廃し、ベッドを置けるようにする。【熊谷豪】

(1月13日 毎日新聞)

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