テロの残り香が消えないフランスとバングラデシュ

フランスの教会で人質事件 人質死亡の報道も テロか(2016/7/26 NHK)

【映像】イスラム過激派を急襲 9人殺害 バングラ警察(2016/7/26 AP)

 フランスは、北部のルーアンの教会で、刃物を持ったテロリストによる立てこもり事件が発生。神父1名が犠牲に。バングラディシュでは、ダッカにあるイスラム過激派組織・JMBの潜伏先で、治安部隊とテロリストが銃撃戦。日本人7人を含む20名が犠牲になったレストラン襲撃事件の関係者と思しき9名が射殺された。

 正直、フランスの方はテロかどうかは分からない。分からないが、オランド大統領やカズヌーブ内相は現地に向かった。どんな小さな殺傷事件でも、テロとして無視しえない要素があれば、テロとして為政者が疲弊しないと許されない空気が、今のフランスには蔓延している。

 バングラデシュは、レストラン襲撃事件を機に、テロリストへの対抗手段をエスカレートし始めた。国内の地元過激派と国外のイスラム国やアルカイダのパフォーマンス合戦が本格化したのを機に、「危険な奴は皆殺し、ないし纏めて豚箱送り」を加速し始めた。そのなりふり構わない政府の様に、一般国民は冷ややかな目を向け、パフォーマンス効果が上がったテロリストは小躍りしている。テロに対する国内の足並みが揃わないのが当たり前の空気が、今のバングラデシュには蔓延している。

 疲弊した政府は余裕をなくし、実力行使による事態の打開を図るようになる。この先のフランスのように。実力行使による事態の打開を進める政府は、いずれ国民の支持を失い、更なる混迷を呼び込むようになる。今のバングラデシュのように。

 そして、混乱の果て、最後に残るのはテロリスト。今の両国を覆う空気が取り払られず、国の上層部が流されつつある状況では、その可能性が非常に大きい。危ういね。どうせChaosに陥るなら、殺し合いや相互不信ではなく、皆してこっちの路線の奈落に堕ちればいいのにな。

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 少なくとも人は死なない。上手くいけば、人の命を増やせるねんで。どうよ。

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