次の都知事は小池百合子でほぼ決まり ~ 東京都知事選2016中盤

次の東京都知事はたぶん増田寛也な件について(2016/7/14)

小池百合子と鳥越俊太郎、増田寛也がほぼ横一線 ~ 東京都知事選2016序盤(2016/7/17)

 前回の分析時、3候補の想定獲得票は180~190万票でほぼ横一線だったが、この1週間で勝負は着いた。

  • 増田寛也:170万票=自公組織・支持票160万票中130万票+自公支持の浮動票20万票+野党連合からの脱落20万票

  • 小池百合子:230万票=自公組織・支持票160万票中30万票+自公支持の浮動票40万票+マダム寿司支持な保守・浮動票80万票+野党連合からの脱落80万票

  • 鳥越俊太郎:150万票=開幕時の持ち票250万票-野党連合からの脱落&無党派層票100万票

 次の東京都知事は小池百合子。

 文春砲の影響がなくても鳥越陣営が崩れるのは端から分かっていたけど、崩落した票の大半が小池に流れ込むとは読めなかった。上の予想をベースに増田との間で5~10万票の移動はあるだろうけど、2014年の都知事選や、こないだの参院選でリベラル陣営に入っていた票の1/3が、保守陣営の中でも特に右寄りに直接流れ込むとか、ぶっちゃけ予測不可能だよ。

 しかしこれが現実。10日前は、増田陣営に鳥越崩落票が流れると読んで彼の勝利を予想したが、白旗を揚げるしか無いようだ。

 選挙戦に入ってからの小池陣営のパフォーマンスは、他候補を圧倒している。政策面でリベラル色をちらつかせながら、同時に八丈島や公明党の聖地・奥多摩にいち早く踏み入れた件なんて、その最たるもの。小泉純一郎の劇場型選挙と小沢一郎のドブ板選挙のDNAを受け継いで融合した、「伊達に20年以上も権力と寝ていない」小池百合子の大勝利といったところなのかな。

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 もっとも、内田茂や石原伸晃をはじめとする自民党の東京主流派が「本命」増田寛也の足を引っ張ったり、野党連合が「有力対抗馬」宇都宮健児を切って「ポンコツ」鳥越俊太郎を担ぐなんて世紀の愚策を採るなんてことをしなければ、こんなに早く勝負が着くことはなかった。

 伸晃あたりの首を切って終わりの自民はともかく、民進党は、9月頭の代表戦に少なからず今回の「敗戦」の影響があると思われる。しばらくは夏の嵐に揉まれて、新都政のことなんて二の次だろう。

 そういう意味で、小池百合子には運もある。実はそれこそが、2020年までの東京都知事には一番必要な素養なのかも知れないな。その要素を加味した「小池都政」の姿を、今のうちから予想してみるか。

舛添氏の轍は踏まない? 都知事選候補、続々多摩へ

 東京都知事選(31日投開票)で、主要候補が続々と多摩地域に入っている。神奈川県湯河原町の別荘通いに公用車を使ったことを問題視された舛添要一前知事が「奥多摩より早く都庁に戻れる」と発言したことで注目も集めた。人口減少や高齢化の影響が出ている地区もあり、各陣営は同じような問題を抱える島部も含め、都心部との格差解消を掲げて支持を訴えている。

 「多摩地域がまだまだ評価されていない」。22日夜、青梅市の個人演説会で増田寛也氏(64)は、約600人を前にこう切り出した。「全国の多くの人は東京の区部を見ているが、26市3町1村の多摩地域や島部、それぞれいいところがあり、課題も違う。たまに来るじゃなくて、必ず足を運ぶ」と続けた。

 増田氏はこれまでも、舛添氏が多摩地域を訪れなかったと批判。週明けには奥多摩町での街頭演説も予定する。23区から多摩地域への移住者を増やす施策にも言及している。告示後の10日間で23区外での街頭演説などの回数は25回にのぼり、小池百合子氏(64)の10回、鳥越俊太郎氏(76)の4回を上回る。

 小池氏は告示翌日の15日、他の主要候補者に先駆け、都心から約300キロ南の八丈島に乗り込んだ。島の電力の2割強を賄う地熱発電所を視察し、農産物直売所や、島の伝統織物「黄八丈」の工房も巡った。

 その後、2カ所のスーパー前で街頭演説し、「皆さんの生活、環境を守り、持続可能な島にする。自然再生エネルギーを最大限利用して、エコアイランドを作りたい」と訴えた。公約では「環境に配慮しつつ、島部での命と安全を守る」を掲げる。

 小池氏は21日には檜原村や奥多摩町を訪れた。インフラ整備などで多摩地域が23区に劣るとの指摘を意識した「多摩格差ゼロ」も公約に盛り込んでいる。

 鳥越氏は23日、高齢化や人口減などの問題を抱える多摩市の多摩ニュータウンを視察。老朽化した団地を国内最大規模の工事で建て替えたマンションを訪れて関係者から説明を受けた。

 これまで多摩地域への言及は少ないが、視察後「都営住宅を含めた新しい住宅づくりに、このモデルを参考にしたい」と話した。

 25日には島部の大島町を訪問する。陣営によると、3年前に土砂災害があったことや、他の候補者がまだ行っていないことから選んだ。被災地に献花し、役場前での演説を予定。陣営幹部は島部でも区部との格差問題があるとし、「島訪問は弱者やマイノリティーへの目配りを示す意味もある」と狙いを明かす。(小林恵士、八角健太、伊藤あずさ)

(以下略)

(7月23日 朝日新聞)

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