冷戦思考=「相手を信用できないから、力の均衡で安全を確保する」という思考のことを指すなら、そりゃそうだろうな。「信用できない相手の力の乱用を見過ごせば禍根を残す」という冷戦当時の国際社会の思考の残り香が南沙諸島からするのも、確かだな。そういう意味で、今の日米以下の国家群の思考が冷戦っぽいと言われれば、その通りだろうよ。
つっても、それ全て、中国の身から出た錆。
「非軍事目的なんだから基地作ってもいいじゃん」と岩礁を勝手に埋めたてた挙句、「非軍事目的」と言い放った舌の根も乾かないうちに、現地へ大砲を持ち込むような輩を、どうやって信用すりゃいいのよ。
南沙諸島に基地を作り、「中国=信用できない国」という状況を演出したのは、中国自身。力によるごり押しを続け、対応陣営に「力による均衡」を目的とした軍事力強化を決意させたのも、中国自身。今更被害者ぶったコメントしてんじゃないよ。気持ち悪い。
そもそも、中国の「非軍事用だから、フィリピンの国土かも知れない岩礁だとしても、勝手に埋め立ててもいいよね」理論からして、トンデモの極致だよな。
これを通しちゃうと、「地元のドイツ人を守るためだから、チェコの国土のズデーデンでも、勝手に進軍してもいいよね」と言い放った、どっかの「ちょび髭独裁者」の瀬戸際外交の遺体に無用な命を吹き込むことになるんだが、そのリスク分かってんのかね。世界の諸大国、特に英国とフランスは。
この2カ国が、77年前にミュンヘンでやらかしたミスを今度はAIIB絡みで再現するつもりだったら、おいら、ちょっと怒っちゃうぞ。そして、それを見越した中国が、勝てる相手に勝てるケンカを吹っかけているのだとしたら、おいら、もうちょっと怒っちゃうぞ。
中国の程永華駐日大使は時事通信とのインタビューで、南シナ海で進めている岩礁埋め立てなどに日本や米国が反対していることについて、「中国を封じ込めようという狙いに見える。そういう考え方自体が冷戦思考だ」と不快感を示した。
集団的自衛権行使を可能とする安全保障関連法案に関しては「日本に対する理解において、戦後の歴史的な転換期にあるとみている」と指摘。「中国の主権や安全の利益を侵害するかどうか、『警戒的関心』がある。中国をけん制しようとする狙いには反対だ」と強調した。
(6月19日 時事通信)
ここで「2015年 夏アニメ紹介」を紹介。
もうそんな季節なんだねえ>夏クール。もう2015年も半分が終わるか。
コメントを残す