ISISが湯川遥菜&後藤健二両氏に死刑宣告な件について(2015/1/20)
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中田考と常岡浩介がISISと交渉したがってる件について(2015/1/22)
【いいこと考えた】後藤健二氏の知り合いの西前拓なる人物が「I AM KENJI」運動開始【ぴこーん】(2015/1/24)
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湯川遥菜氏がイスラム国に処刑された可能性がある件について(2015/1/25)
人質が2人に増えた場合、交渉相手にプレッシャーをかけて要求を飲ませるために、片方を殺すというのは、誘拐犯の常套手段。相手側に自分たちの代弁者がいるなら尚のこと。
しかし、事態はISISの思う通りには動かなかった。代弁者連中に囀らせてみても、日本国内の世論を踊せるだけで、テロリストの要求受諾というお花畑なレベルにまでは堕とせなかった。次いで、ヨルダンを巻き込んで有志連合の分裂を試そうとしたところ、逆に「捕虜のパイロットが今も生きている証拠を示せ」という難題を突き付けられて、ISISは身動きが取れなくなった。
ISISがこのタイミングで後藤健二氏を処刑したのは、ヨルダンの突き付けた条件が引き金になったと考える。交渉をこれ以上長引かせる方が、「ヨルダン軍パイロットを処刑済みな」自分たちにとって不利になると判断したのだろう。交渉自体を手仕舞いすることで、自分たちにとって不利な事実を隠す方を選んだのだろう。要は「やる気を失った」のだ。
もちろん、それをもって「戦略ミスを犯したテロリストの投了」とするのは正しくない。日本は拘束された2名を救えず、ヨルダンもパイロットを解放させることができなかった。日本もヨルダンも間違いなく敗者。今日の結末は、いわば「勝者なき終戦」だ。
今回のような「勝者なき終戦」劇は、終戦に至るまでの展望の見えない混乱劇は、これからいくらでも起きる。そのたびに、国内外で様々なノイズが発生すると考えられる。発生させようという連中が蠢動することが予想される。
日本国民の大半としてはその都度、煽られず、1/20直後の一部層のような集団ヒステリーに陥らず、冷静に対処できる基本動作と心構えを身につけたい。これが今回の悲劇の教訓だ。
最後に今回の後藤氏の処刑動画について。1/20の脅迫動画の合成編集の拙さに、あちこちからツッコミが入ったのを気にしたのか、今回の動画は妙に「凝っていた」。その人間臭さが、逆に悲しい。ISISの非情なテロリスト、彼らもまた、人の目を気にする人間なのだ。
イスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織が後藤健二さんを殺害したとする動画が日本時間の1日午前5時すぎインターネット上に投稿され、日本政府でこの動画の信ぴょう性などについて確認を急いでいます。
動画の長さは1分余りで、まず「日本政府へのメッセージ」という英語とアラビア語の文章が表示されます。
続いてオレンジ色の服を着た後藤さんとみられる男性が砂漠のような場所でひざまずきその後ろにナイフを持った黒い服を着た覆面姿の戦闘員とみられる男が立っています。
男は英語で、「日本政府は邪悪な有志連合に参加した愚かな同盟国と同じように『イスラム国』の力と権威を理解できなかった。われわれの軍はお前たちの血に飢えている。安倍総理大臣よ、勝てない戦争に参加した向こう見ずな決断によってこのナイフは後藤健二を殺すだけでなく今後もあなたの国民はどこにいても殺されることになる。日本の悪夢が始まる」と話しています。
そして最後に後藤さんを殺害したとする画像が映し出されています。
覆面姿の男はイギリス英語のアクセントや背格好などが先月20日に「イスラム国」とみられる組織が後藤さんを殺害すると脅迫した動画に出てくる男と似ています。
また、動画の左上には、「イスラム国」の広報部門が声明などを発表する際に利用するロゴが表示されています。
日本政府はこの動画の信ぴょう性などについて確認を急いでいます。
一方、今回の動画では同じく「イスラム国」に拘束されたヨルダン軍のパイロットには触れていません。
「イスラム国」は後藤さんを解放する条件としてヨルダンで収監中のリシャウィ死刑囚を釈放するよう迫っていました。
これに対し、ヨルダン政府は死刑囚の釈放にはパイロットの解放が必要だとしてパイロットが生存している証拠を示すよう「イスラム国」に求めてきましたが、これまでのところ回答はないもようで、こう着状態が続いていました。
今回の動画について今のところヨルダン政府は声明やコメントなどは出していませんが、日本政府とも連絡を取り合いながら対応を検討しているものとみられます。
(2月1日 NHK)
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