【腹筋娘】2014年本屋大賞は「村上海賊の娘」@和田竜【特攻姫】

村上海賊の娘 上巻

村上海賊の娘 上巻

村上海賊の娘 下巻

村上海賊の娘 下巻

 「ニューウェーブ時代小説」というよりは「歴史モノラノベ」と呼びたい本作。とりあえず、この1年間に読んだ歴史小説の中では一番読みやすく、一番感情移入しやすい作品ではあった。今回の受賞には納得。

 映像化にも期待しているが、木津砦攻防戦や木津川海戦の戦闘シーンのスケールから考えると、実写ドラマというよりはアニメ向きかなあ。どっちにしても、景のすっぽんぽん腹筋描写は必須ね。必須。

本屋大賞:和田竜さん「村上海賊の娘」に決定

 2014年本屋大賞(同賞実行委員会主催)に和田竜(りょう)さんの「村上海賊の娘」(新潮社)が決まったと8日発表された。また第3回翻訳小説部門の1位にはローラン・ビネさん著、高橋啓さん訳「HHhH プラハ、1942年」(東京創元社)が選ばれた。

 「村上海賊の娘」は先月決まった吉川英治文学新人賞とダブル受賞。和田さんは「プロとして読者に向けて書いていることが認められたようでうれしい」と喜び、「気取らず、観念的にならず今以上の面白さを発揮していく物書きになりたい」と抱負を語った。

 和田さんは07年、「のぼうの城」でデビュー。同作は“ニューウェーブ時代小説”と呼ばれ単行本・文庫累計200万部を超える大ヒット、映画化もされた。受賞作は4作目の小説。

 本屋大賞は出版不況の中、売り場からベストセラーを作ろうと、書店員有志が04年にスタート。今回で11回目を迎えた。昨年の大賞だった百田尚樹さんの「海賊とよばれた男」が190万部など、数ある小説関係の賞の中で受賞作が最も売れるといわれている。【内藤麻里子】

(4月8日 毎日新聞)

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