金正恩自身の意志か、誰か第三者の圧力によるものかは分からない。粛清されたり、闇に葬られた者の中に「隠し子」がいるかどうかも分からない。そもそも、粛清理由となった破廉恥行為が、実際にあったかどうかすらも分からない。
分からない尽くしのこの粛清劇の中で、はっきりと分かることは、「楽団のお歴々はとんだトバッチリ。哀れにすぎる」という点だけ。幾らなんでも酷すぎるだろ。この真相隠しのための巻き添え処刑劇。
(朝鮮日報日本語版) 金正恩氏の元恋人ら公開処刑、わいせつ物制作で
金正恩(キム・ジョンウン)第1書記とかつて交際していたとされる歌手の玄松月(ヒョン・ソンウォル)さんを含む、北朝鮮の有名な芸術関係者十数人が、金第1書記の指示に反し、わいせつ物を制作・販売したとして、今月20日に公開銃殺刑に処せられたことが、28日までに分かった。
北朝鮮情勢に詳しい中国の複数の消息筋によると、玄松月さんや銀河水管弦楽団のムン・ギョンジン団長などは今年6月「性に関する録画物を見てはならない」という金第1書記の指示に反した疑いで今月17日に逮捕され、3日後に処刑されたという。処刑されたのは銀河水管弦楽団や旺載山軽音楽団に所属する歌手や演奏家、舞踊家などで、自分が性行為に及ぶ場面を撮影し販売したり、わいせつ物を視聴したりした疑いが持たれている。問題のわいせつ物は中国にも流出したとされている。前出の消息筋は「一部の人は聖書を所持していたことも判明した。処刑された芸術関係者は全員が政治犯として扱われた」と語った。銀河水管弦楽団は金第1書記の妻の李雪主(リ・ソルジュ)氏がかつて在籍していたことで知られている。なお、李雪主氏が今回の事件に関与したか否かは明らかになっていない。なお、銀河水管弦楽団と旺載山軽音楽団は今回の事件で解散させられたという。消息筋は「公開処刑は銀河水管弦楽団や旺載山軽音楽団、牡丹峰楽団などの団員や死刑囚の家族が見ている前で、機関銃によって行われた。家族は全員が政治犯収容所に送られたと聞いている」と話した。
玄松月さんは普天堡電子楽団に所属する歌手で、金第1書記が李雪主氏と結婚する前に交際していたとのうわさが流れている。また、ムン・ギョンジンさんは2005年、ハンガリーの「カネッティ国際バイオリンコンクール」で優勝した、北朝鮮を代表する演奏家で「功勲俳優」の称号も贈られていた。このほか、銀河水管弦楽団の次席バイオリニストのチョン・ソンヨンさんも今回処刑されたという。
(8月29日 朝鮮日報日本語版)
あと、今回の「宮廷劇」に関して是非知りたいのは、「この処刑の報に接したとき、李雪主はどういう表情を浮かべていたか」という点だな。私は「一瞬硬直した後に微笑んだ」に1票。
時代を問わず、げに恐ろしきは、権力者を巡っての女の嫉妬。
ここで「調査兵団×ピタゴラスイッチ」を紹介。
MAD素材としての「進撃の巨人」と「ピタゴラスイッチ」の万能度は異常。
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