パパラッチという職業について、私は特に否定も肯定もしない。しかし、スリ嬢を「ビッチ」と罵倒した人物に対して、私は3つの点で怒りと失望を覚える。
まず、7歳の少女に対して斯様な罵詈雑言を吐く人物であることに、怒りと失望を覚える。その発言は、彼女の尊厳を傷つけるだけでなく、彼女の成長にも悪影響を与える。子供は周りの大人の言動を吸収しながら成長する。スリ嬢を罵った人物は、その影響について責任を取れるのか?
二つ目に、スリ嬢の発言や行動は、れっきとした自己防衛の判断に基づくものであり、かつ機知に富んだ見事なものだ。無知蒙昧な下品な「ビッチ」「クソガキ」とは一線を画す。これらの単語を、彼女に対する正当な評価表現とするには無理がある。
三つ目に、可愛い盛り&生意気盛りの彼女は、自分の家族たちに付き纏うパパラッチたちに対して、こう反撃し、非難したそうだ。
サインを求める一般の人々も自分のほうに押し寄せて来るので、スリは「私たちは車に乗ろうとしているのよ!やめて!」「邪魔だからどいて!」と叫んだ
パパラッチに囲まれて自分の顔を人形で隠し、「私じゃなくて、人形の写真を撮りなさいよ!」と大声で叱りつけた
一ケタ美少女からの叱責だぞ。それも機知に富んだ小道具つきのお叱りだぞ。
「それは我々の業界ではご褒美です!」と何故言えぬ。もったいない!実にもったいない!!
おまわりさん。変質者は、こいつ↑です。
パパラッチが7歳のスリ・クルーズを「ビッチ」と罵倒
トム・クルーズとケイティ・ホームズの娘、スリ(7歳)が、パパラッチから「ビッチ」と罵倒されている動画が公開され、「児童への言葉による虐待」としてメディアに取り上げられている。
GossipCopによれば、問題の映像の中で、スリは母親のケイティに連れられ、待っていた車に乗り込もうとしている。多くのパパラッチが彼女と母親の写真を撮ろうとし、サインを求める一般の人々も自分のほうに押し寄せて来るので、スリは「私たちは車に乗ろうとしているのよ!やめて!」、「邪魔だからどいて!」と叫んでいる。
スリとケイティが車のドアを開けて乗り込もうとすると、一人のパパラッチが「バイバイ、スリ。クソガキ」、「ビッチ」とスリを罵倒する。すると、別の男性が“クソガキ”や“ビッチ”という言葉を使った人物に、「7歳のスリにそうした言葉を浴びせるのは虐待だ」と注意し始める。
赤ん坊のころからパパラッチに追われているスリは、以前からパパラッチを嫌悪しており、5歳の時にも、パパラッチに囲まれて自分の顔を人形で隠し、「私じゃなくて、人形の写真を撮りなさいよ!」と大声で叱りつけたことがあった。その時は、小さなスリのセレブ然とした態度にパパラッチも大笑いしていたが、今回はそうした和やかな雰囲気にはならなかったようで、強気なスリのことだけに、成長するにつれてパパラッチとの衝突は増えそうだ。【UK在住/ブレイディみかこ】
(7月15日 Movie Walker)
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