- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2009/07/17
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とりあえず、酒井法子の芸能界早期復帰はいかがなものか(聞いてねーよ)。
「一度こころの花を枯らされて、その後プリキュアの手助けで立ち直った者のこころは折れない」。そして、「彼ら彼女らの存在がある限り、こころの大樹は死に絶えず、プリキュアも消えない」。過去40数話で救われてきたゲストキャラたちの存在が対デューン@CV緑川光氏との戦いの最後の希望という展開は、地球がアッサリ砂漠化され、人類のほとんどがクリスタルに閉じ込められた直後だと、結構来るモノがありますね。こころの大樹は枯らされても、プリキュア達のこれまでの戦いは無駄じゃなかった!てな感じで。
こうなると、やっぱりサバーク博士@CV楠大典氏の正体は、ゆりパパなんだろうなあ。こころの大樹の研究を行ってきたゆりパパは、ある時に砂漠の使徒とデューン様の存在、そして遠からず行われる地球圏への彼らの再侵攻を知って、彼らの行動を阻止すべく内部に潜入したと。そして、圧倒的存在であるデューン様への対抗手段として、現役プリキュアの一人でも多くの目覚めと鍛錬のためにダークプリキュア@CV高山みなみ女史を作成、砂漠の使徒三幹部を使って「予定調和的にこころの花枯れの犠牲者を生み出し、解放させ、クリスタル化への免疫保持者にしてプリキュア・システムの維持要員を確保する」イベントを繰り返し起こして、現在の状況を演出してきたってことなのかなあ。そうなると、第47話あたりではかなり胸熱な展開が期待できそうだ。ぬふぅ。
これまでに救ってきた者たちからのエールを受けながら最終決戦に挑むという、フレッシュプリキュアの対ラビリンス出陣エピソード・第45話を彷彿させる今回の「ハートキャッチプリキュア!」。脚本:「第41話に続き今回もなかなか」伊藤睦美女史、演出・絵コンテ:「そう言えば黒田女史はフレプリ第45話もご担当でしたね」広嶋秀樹&黒田成美両氏、作画監督:「奥山御大もフレプリ第45話もご担当でしたっけ?」奥山美佳御大という、この主要スタッフの布陣って絶対狙っているだろ!だった第45話、「もうダメです・・・世界が砂漠になりました・・・」。
で、結論、「あきらめたら、そこで世界終了だよ」。以下、個人的見どころをサクサクと列記。
- アバン。デューン様登場という前回の引きをもう一度で僅か30秒。短っ。
- Aパート。50年前にキュアフラワー@CV坂本千夏女史が相打ちになりながら奪った力、それを返せと迫るデューン様。えーと、前回デューン様は花咲つぼみ嬢@CV水樹奈々女史とは接点を持ったけど、オババ様verの薫子さんとは初対面だよね。もしかして前回サービスサービスぅ!で薫子さんが変身してなかったら、デューン様にフラワーの居場所がばれることは無かったのか?。なんてこったい(笑)。
- ショタ姿の癖に傲岸不遜なデューン様に対し、キュアムーンライト@CV久川綾女史を先頭に迎撃戦を開始する赤青金銀プリキュア。金銀青の肉弾戦で体勢を崩したデューン様にキュアブロッサムのブロッサムインパクト・中距離砲撃モードをぶちかます現役組。幸先のいい先制攻撃の結果に思わず「もしかしてやっつけた!?」と口走るキュアマリン@CV水沢史絵女史。あかん!マリン!それは100%敗北フラグや!。
- 案の定、無傷のデューン様。まずは挨拶ついでにブロッサムを衝撃波で撃破。ついで、あのムーンライトを一合も合わせる余裕を持たせず撃砕&変身解除へ。驚愕するマリンとキュアサンシャイン@CV桑島法子女史を背後から一蹴&変身解除。何とか立ちあがったブロッサムを文字通り「指先一つでダウン」&変身解除。キュアフラワーすら四、五合拳を交えるのが限界のチート・オブ・チートなデューン様。もう笑うしかないですね。とりあえず、変身解除された薫子さんが薄物姿じゃなかったのには、デューン様及びそれ以外の方の優しさと言うか事情を感じましたよと。
- Aパートの見どころその1は、キュアフラワーの敗北に激昂するコッペ様。OPは別として本編では初めて見せた表情そして荒ぶるそのお姿、デューン様には遠く及ばず瞬殺されたけど結構カッコイイかも。
- 全ての反撃戦力を粉砕され沈黙したプリキュア陣営。デューン様に御姫様だっこで拉致られる薫子さんを、遠のく意識の中で見送るしかないつぼみ嬢。しかし、フレプリのシフォンといい今回の薫子さんといい、物語上のキーパーソンが拉致られるって展開は納得だが、ここで敢えて「妙齢の御姫様」系キャラをセッティングしない東アニスタッフは凄いと言うか、何と言うか。
- ここでやっとサブタイトル。ここからAパート終了まで、同パートの見どころその2・「デューン様の極悪非道劇場」をお楽しみください。
- 50年前に奪われた力=薫子さんのブローチを剥ぎ取り粉砕、力を取り戻してショタからイケメンにクラスチェンジしたデューン様。こころの大樹のバリアを軽く粉砕、薫子さんの目の前で「お前が後生大事に守ってきたものを全て滅ぼしてやる」と、こころの大樹を枯れ朽ちさせるドSぶりに思わずアングリ。挙句に、大樹の守りを失った地球にデザートデビルの遊星爆弾の雨を降らせ、混乱の極みにある世界中に対して電波ジャックで高笑いの死刑宣告をかますその極悪非道ぶり。これまでのプリキュアの悪党とは、一味も二味違い過ぎるやろー。
- 悪夢のクリスマスイブから一夜明け、敗北の疲れから目覚めたプリキュア現役組の目の前に広がっていたのは、見渡すばかりの鳥取砂丘もとい砂漠と砂化を免れた僅かな建築物、そして無数のクリスタル。シュールな光景だ。
- 唯一緑を維持できている植物園をコッペ様に任せ、プリキュア各自急いで実家に駆けつけるも、その全てが出迎える者無き廃墟になり果てているという現実。何と言う絶望感。思わず崩れ落ちるつぼみ嬢の嗚咽と共にAパート終了。これ、小さなお友達にはトラウマもんだぞ。ぶっちゃけ。
- Bパート開始。「復活の日」の南極基地もかくやという位、世界には自分たちしか人類は残っていないという現実に打ちひしがれて、再度植物園に集まった現役組。将来への展望も無く静かに室内に入ろうとした刹那、何かの気配に気付くえりか嬢。
- そこにいた(というかタックルかましてきた)のは、もも姉@CV伊藤静御前。そして彼女の後ろには、番君@CV置鮎龍太郎氏やなみなみ@CV藤井ゆきよ女史、明堂院さつきお兄様@CV前野智昭氏といった、かつて現役組が救ってきた犠牲者達。一度こころの花が枯れて、そこから立ち直った人間は、再びクリスタルに閉じ込められることは無いということか。
- 確かに番君やなみなみはじめ多田かなえ嬢@CV小島幸子女史やあやまゆ、タマネギなど、かつての犠牲者の皆さん、この状況にもかかわらず、まあ元気元気。水島アヤ部長@CV白石涼子女史に至っては、花を育てられるまで体質改善しちゃってるし(笑)。あー、こそっとゆりさんに再プロポーズしかけている
マセショタはやと君@CV浦和めぐみ女史は、ちょっと自重な。 - 薫子さんのセリフを思い出しつつ、かつて自分達が救ってきた人たちとこころの花に思いを馳せ、今もプリキュアを信じ続ける彼ら彼女らの言葉に再び心を奮い立たせるつぼみ嬢。「くじけそうになっていた自分に堪忍袋を切らせて」復活宣言。続けて、婉曲的に自分はプリキュアだと宣言しちゃっているけど、そこを穏やかにスルーする一同。ここお約束で地味だけどいいシーンだなあ。
- そこに来襲するデザートデビル。人類最後の希望を守るべく、対峙するプリキュア現役組。「私達は4人だけど、4人じゃありません(ここは『4人だけじゃありません』の方が良かったかも>セリフ)」のつぼみ嬢の号令一下、第38話では苦戦したデザートデビルを気合のボコ殴りとハートキャッチ・オーケストラで圧倒。ほとんど鬱憤晴らし的にボコられたデザートデビル、君が弱かったわけじゃない。出てくるタイミングが悪かったんだ。
- 砂漠の使徒への反撃を宣言し、薫子さん救出作戦を発動する現役組。コッペ様の導きの下、砂漠の使徒アジトと惑星城へのカチコミ開始。プリキュア、いざ宇宙へ。
- そんな彼女らを見送るもも姉以下の人類残留組。プリキュアへ殊更に敬語で話しかけていたけど、絶対正体わかっているよね。だって、つぼえり以下4名がすっぱり姿を消しているのに誰も何も言わないし、そのクセ、飛び去るマリンに向けて、見送るもも姉(?)が「えりかー!」って呼んでたもんな。
- こころの大樹が枯れても消えないプリキュアと妖精に不審がるデューン様。そこにプリキュアの迎撃はお任せをと出張るサバーク博士。ふむ。まだ何か仕掛けがあるんだろうか?>ゆりパパ。
- 砂の星と化した地球をバックに、砂漠組へ急襲を仕掛けるプリキュア4+コッペ様。守りにあたっているスナッキー達を薙ぎ払うプリキュア殴り込み部隊、マジ武侠集団。コッペ様、マジ悪党顔。
- ラストは惑星城内部に突入するプリキュア達の止め絵、別名「俺たちの戦いはこれからだ!」。今更だけど、ハトプリって、絶対幼女向けアニメじゃねー。
- 今回は、フレプリ第45話との比較で観ると面白いですね。フレプリでは本陣・スウィーツ王国が当てにならないという状況で、自分達から正体バレして退路を断ち、その上で親御さんたちからの応援を受けつつ出陣という流れでしたが、今回のハトプリは、自分達しか戦力的に頼れるものは無いという点では同じでも、自分達とかつて救ってきた人たちとは一蓮托生、その自覚を胸に100%自分達の選択で敵陣へ乗り込むという展開でした。
- ストーリー的な整合性や主人公達の年齢的な人間/親子関係からすると、フレプリの展開の方がしっくりきますが、主人公達の独立独歩、自主自立を前面に押し出してきた本シリーズでは、「自分達がやってきたことは無駄じゃなかった」という要素も含めて、今回のように「現状から逃げてもいい、くじけてもいい」など選択肢がいくつかある中で自ら最善の道を選ぶという流れは、より「ハトプリっぽい」展開だったと言っていいのではないでしょうか。
- 先週の第44話の感想で、「折れそうになるプリキュア達の心を鼓舞するのは流石のゆり姐さんですが、さて、それだけで砂漠の使徒との最終決戦に挑めるまでブロマリ達の士気は高まるのかな?。そこらへんにひと匙ふた匙隠し味を仕込んだ演出を期待したいものです」と申し上げましたが、今日の展開はその意味で十分納得のいく内容でした。年の瀬に良いものを見せて頂きました。ありがとうございます>スタッフご一同。
- 来週1/2は、年末年始と言うことでお休み。次回は1/9で、遂にコブラージャさんとクモジャキーさんの両名が退場。寂しくなりますね。次回予告の組み合わせから察するに、コッペ様が雑魚一同を一人で引き受け、コブラさんをサンシャイン、クモさんをマリン、バロキュアさんをムーンライトが引き受ける展開になるのでしょうね。ブロッサムはサバーク博士と対峙して、これまでの事態の真相を知る…ということになるのかな?。ともあれ、コブラさんとクモさんには、サソリ姐さんに負けないくらい見事な最後を迎えて欲しいものです。
ここで「サンタができるまで」を紹介。
セリフが無くてもこころで読める、そんな物語。
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