この結果が、単に「基礎知識不足なゆとり世代ならでは」なのかどうかは分からないけど、
この手の被害者(?)が向こう数十年は減らないのは、確実っぽいですね。
小、中学生を対象にした理科の学力調査(特定課題調査)の結果が27日文部科学省から公表された。ビデオ映像などを使って実験・観察の問題を出題。食塩を水に溶かす実験で「質量保存の法則」の理解度を試す問題は小中とも正答率が50%台と低いほか、実験方法を考え結果を予想するのが苦手な子供像が浮かんだ。8割以上が理科の実験を好きと回答しているが、電気製品のしくみを自分で調べたいと答えた中学生は5割にとどまった。
調査は小学5年3284人、中学2年3196人を対象に国立教育政策研究所が平成18年1~2月に実施。うち小中学校各10校では実際に電気回路をつくる問題も行った。
質量保存の法則の問題は小5と中2で同じ問題を出題。水100グラムに食塩20グラムを溶かしてできた食塩水の重さと、なぜそうなるか理由を記述させたが、120グラムと正答し、溶けても食塩の重さは変わらないなどと答えられたのは小5で57%。中2の正答率は54%と小学生よりも低かった。
誤答では、溶けると「(食塩が)なくなる」などがあった。
また中2で緑藻類の観察で、ルーペの使い方の誤りを指摘する問題の正答率は69.7%で、実験器具などの使い方をよく知らない生徒もいた。
さらに緑藻類が水面近くに集まる理由を探るための実験方法を考え、結果を予想する問題は54.7%と低い。緑藻類の光りに対する反応の映像を見て、その性質を考察できた生徒は56.0%だった。
中2では81.8%が理科の実験を好きと回答したが、「水中の小さな生き物を育ててみたい」は37.2%、「電気製品のしくみを自分で調べたい」は51.2%にとどまり、実際に科学的な好奇心を満たすことへの意欲は高くない。
国立教育政策研究所は「自然現象などを読み取る力はあるが、問題を解決するための観察や実験の方法を考えることが十分ではない。観察や実験を通じて考察したりする機会を増やす必要がある」としている。
(11月27日 産経新聞)
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