こないだの「セルフィッシュ・フサイチ」関口房朗に続いてこれですか。国民新党、キャスティングボード握るためならなりふりかまわんなあ。
…と、簡単に揶揄できないのが今回の立候補要請。フジモリ氏本人もさることながら、その他の登場人物が、「氏の奥方・『ライトウイング・ドール』片岡都美女史」に「そのスポンサー連中」そして「公安&○○○関連とのお付き合いどっぷり」亀井静香氏…となれば、自ずと別の動機も見え隠れするというもの。
さて今回の件、実際一番メリットを享受するのは誰なのやら。もちろん、日本の有権者ではありませんがね。
【サンパウロ21日時事】国民新党がチリで自宅軟禁されているフジモリ元ペルー大統領に参院選出馬を要請している問題で、フジモリ氏のスポークスマン役を務めるペルー国会のラフォ議員は21日、時事通信に対し、フジモリ氏は要請を検討中で、来週に受諾か否かの決断を下すと語った。
(6月22日 時事通信)
フジモリ氏に出馬要請…“台風の目”国民新党
国民新党はフジモリ元ペルー大統領(68)に、参院選の比例代表公認候補として出馬するよう正式要請した。同党関係者が19日、明らかにした。同党の亀井静香代表代行(70)がフジモリ氏の政治手腕を高く評価しており、すでに出馬を打診。ペルーへの引き渡し審理のためチリで自宅軟禁下にあるフジモリ氏は明確な回答を避けたとみられ、同党側は説得を続ける方針。出馬すれば外国の元国家元首が日本の国政選挙に出る初のケースになる。
参院選に向け次々に候補者を擁立している国民新党に、新たな「目玉候補」が浮上した。1990年から10年にわたりペルー大統領を務めたフジモリ氏だ。96年のペルー日本大使公邸人質事件で救出作戦を立案するなど、日本での知名度は高い。同党では東京選挙区か比例代表での擁立を検討中だという。
フジモリ氏は2000年に失脚後、約5年間日本に滞在。この間、市民虐殺事件や公金横領事件でペルー当局から訴追され、05年11月にチリに入国した直後、ペルー政府の要請で拘束された。昨年5月に保釈され、現在はチリの首都サンティアゴ市内や同市近郊の民家で自宅軟禁状態で暮らしている。
国民新党では亀井静香氏が「看板候補」として今年になって出馬を模索。今月18日には亀井氏の秘書がサンティアゴ入りし、フジモリ氏の滞在先を訪問。正式に出馬を打診した。
関係者によると、フジモリ氏と亀井氏は旧知の間柄。フジモリ氏は大統領在任中、隣国エクアドルとの国境紛争を解決したほか、破たんしたペルー経済の再建や治安の回復などを果たし、亀井氏がその政治手腕を高く評価しているという。出馬すれば外国の元国家元首が日本の国政選挙に出る初のケースになるとみられ、当選した場合は、引き渡し審理の行方にも微妙な影響を及ぼしそうだ。
国民新党では参院選比例代表で、ニュースキャスターの中村慶一郎氏や「フサイチ」の冠号で知られる日米ダービー馬オーナーの関口房朗氏らを擁立。最後の最後で「外国の元国家元首」という超目玉候補で、一気に参院選を勝ち抜く構えだ。
◆アルベルト・フジモリ元大統領 1938年7月28日生まれ。68歳。移民の両親は熊本県出身で日本国籍も保有。90年のペルー大統領選で初当選、在任中の96年に日本大使公邸人質事件を解決。2000年、3選されたが側近の汚職事件が発覚。来日中の同年11月、国会で罷免され、そのまま日本に滞在。軍による市民虐殺事件などで刑事訴追され、05年11月に大統領選再出馬を目指し、隣国チリに入国し拘束された。ペルー政府が引き渡しを要求、チリ最高裁が審理している。
◆出馬は可能 フジモリ氏の両親は日本人で、1934年にペルー移住。フジモリ氏出生の際、ペルーの日本大使館に出生届を出して日本国籍留保の意志を示したため、フジモリ氏は現在も日本国籍を保有。昨年には支援者の日本人女性と再婚。公選法上は日本国籍を所有していれば海外在住でも出馬できる。ただし、懲役刑などで公民権が停止している場合は別。フジモリ氏は自宅軟禁状態だが、公民権は停止されていないため立候補はできる。
(6月20日 スポーツ報知)
<フジモリ元大統領>チリ最高裁が自宅軟禁命じる
【メキシコ市・庭田学】チリ最高裁は8日、ペルーへの身柄引き渡し審査を受けている同国のフジモリ元大統領(68)の自宅軟禁を命じた。逃亡を防ぐための措置。7日に最高裁検察官がフジモリ氏をペルーに引き渡すべきだとする勧告書を提出したことを受け、同氏の逃亡を懸念するペルー側が自宅軟禁を要請し、認められた。
チリからの報道によると、フジモリ氏側は自宅軟禁を不服として異議を申し立てる。
チリ最高裁の検察官は7日、市民虐殺事件など11件でフジモリ氏をペルーに引き渡すべきだと裁判官に勧告。ペルーでは日本国籍を持つフジモリ氏が身柄引き渡しを避けるため、サンティアゴの日本大使館に逃げ込むのではないかといった憶測が飛び交っている。
(6月9日 毎日新聞)
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