「祭」であることを免罪符にして、提示されたルールを無視しても許される!とマイルールで動く阿呆な輩やチンピラは何処にでもいます(例:一部成人式の一部DQNとか)。あるいはそれを最初から織り込んで、騒ぎを起こすこと自体を目的化している犯罪者もあちこちにいます。
しかし、だからと言って「こういう輩が出るなら、来年以降宮出しはしない!」と言う議論がなされるのも、いささか性急な感じが…(^^;。個人的には、今回の事件を期に、神輿同好会の名を借りて地元に寄生している暴力団&はみ出し者組織に対し三社祭から追放ないし今後の活動に制限を加えるとか、問題を起こした同好会や運営母体には民事訴訟や刑事告訴なりを起こすといった「ピンポイントな対決姿勢」を示す方が先決ではないかと考えます。
一部の不心得者を除くために全体をがんじがらめにするのは、それこそ「角を矯めて牛を殺す」行為。関係者様には、是非冷静な対応をお願いしたいものです。
P.S.
ついでに言うと、内部関係者による自浄作用がもはや望めないなら、外部からの制裁(世論による社会的制裁含む)を導入することを恐れてはいけないと思います>真っ当な関係者様。本当に三社祭が大事ならば。
江戸三大祭りの一つ、東京・浅草の三社祭が20日、最終日を迎え、クライマックスの「本社神輿渡御(ほんじゃみこしとぎょ)」が行われた。
しかし、浅草神社との取り決めを無視して担ぎ手が次々に神輿の上に飛び乗った。
今回、浅草神社は担ぎ手側に「神輿に乗って騒ぐのは神様を冒涜(ぼうとく)する行為」として、“神輿乗り”の禁止を通告。担ぎ手が所属する同好会と呼ばれる各組織も了承していた。
ところが、午前7時過ぎ、本社神輿が境内から浅草寺境内に出てくると、数人の法被姿の男衆が次々に飛び乗り、会場は「乗ったぞ、乗ったぞ」などの叫び声とともに騒然となった。
マイクを手に儀式を仕切っていた宮頭(みやがしら)と呼ばれる役職の男性が「引きずり下ろせ」とどなったが、男衆らは見物客に向かってバンザイしたり、扇子を振り回したりして騒ぎをやめなかった。
(5月20日 読売新聞)
<三社祭>一部担ぎ手が神輿に乗る 神社は来年の対応を検討
浅草神社(東京都台東区)の三社祭は20日、本社神輿渡御(みこしとぎょ)が行われ、祭りは最高潮に達した。早朝には3基の本社神輿が同神社を出発する「宮出し」に大勢の担ぎ手が集まった。昨年の宮出しで担ぎ手が乗った神輿の一部が壊れる事故が発生。今年は神輿に乗らないよう厳しく監視していたが、一部の担ぎ手が乗ったため、神社側は今後、来年の宮出しの実施について対応を検討する。
宮出しは早朝、宮頭の合図で一本締めが行われ、スタートした。重さ約1トンの神輿を担いだ男女が「セイヤ、セイヤ」と威勢の良いかけ声で調子を合わせ、神輿を上下に力強く揺らした。主催者側が繰り返し神輿に乗らないよう呼びかける中、一部の担ぎ手が神輿に乗り続けた。
昨年は16人の担ぎ手が乗って神輿が地面に落ち、左前の横棒が折れるハプニングがあった。この事故を受けて、神社側は祭り前、今年の宮出しで神輿に人が乗れば来年の宮出しを中止する強い姿勢を示していた。【吉永磨美】
(5月20日 毎日新聞)
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