高校必修科目の履修不足問題は27日、新たに大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、和歌山県などでも発覚し、該当する高校は計41都道府県の少なくとも300校以上に上った。
履修不足は、当初、富山県の県立高岡南高校で発覚した世界史だけでなく、公民、保健、情報などにも広がっている。多くの学校では、受験対策としてこれらの授業の代わりに数学や理科などを教えていた。
こうした実態を発覚させないため、教育委員会に提出する指導要録に、必修の科目を履修していたかのように架空や虚偽の内容を記載するケースも目立つ。チェックは働かず、教委の監督機能が形骸(けいがい)化している現状も浮き彫りになった。
(時事通信) – 10月27日
この醜態の原因を、現行の「子供に余裕ありあり」学習指導要領による「現場の余裕の無さ」に求めることは簡単です。実際引き金を引いたのはそれでしょうから。ただ、神楽としては、それを免罪符にして易きに流れた学校側、そして「受験に必要ない科目は勉強させない」ことに同意した一部生徒側の安直さをこそ、批判したいですね。
卒業までに全て履修を=「アンフェアはいけない」-履修不足問題で伊吹文科相
全国の高校で卒業に必要な科目の授業が行われていなかった問題で、伊吹文明文部科学相は27日の閣議後会見で「卒業証書を出すまでに、学習指導要領で決められた授業を受けていただくよう、各都道府県に厳正に通知する」と述べた。
文科相は「高校生に責任はないが、まじめにやって受験した人とこういう(履修漏れの)形で受験した人の間にアンフェアな条件の違いがあってはいけない」とした。
(時事通信) – 10月27日
当然の判断であり妥当な措置。仮に生徒に罪が無くとも、事の公正性を考えれば他の選択肢は無い。ただ、できれば受験後の缶詰補修に全体のウェイトはおいてやって欲しいとは思う。…甘いかな?
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