ネットや口コミで高い評判となっている細田守監督の『時をかける少女』が順調である。この夏は『ゲド戦記』や『ブレイブ・ストーリー』、『ポケモン』、『カーズ』など、大作アニメーションが次々と公開されるなか小規模公開の『時をかける少女』の認知度不足が当初は心配されていた。
しかし、それは杞憂に終わったようだ。映画を観た人の高い満足度が口コミとなり、インターネットなどを通して急激に認知度を高めているからだ。
『時をかける少女』は当初から実力派監督の細田守氏の新作劇場アニメ作品として、ファンの間で注目浴びていた。しかし、ファンの期待を裏切らないハイレベルな仕上がりが大きな評判となり、観客を集めている。
通常のアニメ映画は上映最初の週でスタートダッシュをかけて、その後急激に観客動員を落としてくが、『時をかける少女』は既に上映4週間目に入るが客足が衰える気配がないという。 クオリティーの高いロングランタイプの映画パターンにはまりつつあるようだ。
そうしたなかで『時をかける少女』の上映館数も拡大しつつある。6月13日の公開日決定の段階では劇場数は17館、その後順次拡大予定とされていた。
それが現在では、角川へラルドのウェッブサイトの劇場リストで33館の名前があがっている。公開前からおよそ2倍まで劇場数を増やしたことになる。
これまで1館しか上映館がないと不満の多かった東京地区も8月12日からテアトル池袋(レイトショー)、8月26日よりシネセゾン渋谷と都内3館体制に拡大される。特にシネセゾン渋谷は、これまで映画はみたいけれど新宿は遠いと思っていた都内南西部在住のファンにアピールしそうだ。
これだけ劇場数を増やしても、300館、400館体制の『ゲド戦記』や『ブレイブ・ストーリー』には、興行収入では遥かに及ばないだろう。
それでも観る人の評価によって、通常の興行パターンを覆した『時をかける少女』は、この夏最も人気を獲得し、成功したアニメ映画だといえるのではないだろうか。
(アニメ!アニメ!ニュース)
既に大衆はメディアの操り人形にあらず。本作然り、亀田騒動然り。故に暴走もするけれど(^^;。早く観たいなあ>「時をかける少女」。
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