【ソウル25日原田正隆】31日に投開票される韓国統一地方選挙で、同国選挙管理当局は25日、日韓双方が領有権を主張している竹島(韓国名・独島(トクド))に不在者投票所を設置。竹島に居住している韓国の民間人夫妻や警備隊員ら対象者55人が投票を行った。投票所は「独島は韓国領土」を内外にアピールする狙いで初めて設置され、投票の様子を国営KBSテレビが韓国本土にインターネットで生中継した。
竹島周辺海洋調査をめぐる4月の日韓対立以降、「独島利用基本計画」を策定するなど、実効支配策を矢継ぎ早に打ち出している韓国政府。今月22日には、アジア最大級の軽航空母艦級輸送艦「独島」(排水量14、340トン)の試験運航を釜山沖で開始した。
25日には、最新鋭駆逐艦「大祚栄(テジョヨン)」(同4、500トン)が竹島周辺海域に向けて出航。韓国海軍によると、政府・学界・マスコミ関係者や大学生、軍人ら170人が乗艦して艦上討論会を行うもので、同日は、竹島周辺海域での有事に対応する「独島防御特殊部隊」創設の必要性などについて議論した。26日に同海域に達するという。
(西日本新聞) – 5月26日
パフォーマンス(不在者投票)の是非はおいといて、久しぶりに目にして笑ってしまったのが「軽航空母艦級輸送艦」なるターム。「独島」は航空機を積めないハリコの空母モドキですから、この珍妙な艦種についてぶっちゃけ今でも異議アリなんですよね。と、それはさておき、「独島」が将来の中型正式空母の実験艦であり、同時に韓国軍の東シナ海の制海権確保能力、強襲揚陸・上陸作戦能力の強化(for 中国との同盟下での日本or台湾への攻撃)を目的として建造された艦であることは、その手の人達にはよく知られています。
「独島」の揚陸能力自体は「アレ」なんでどうってことはないですが、ランドパワー国家の一員として同大国・中国の東アジア戦略、特に東シナ海の制海権確保の一翼を担うために「独島」を建造したという韓国の「本音」を、日本のマスコミがちーとも報道しないのは正直不満。ただでかいだの空母モドキだのという点ばかりがクローズアップされて、その建艦理由についてスルーってのはなんともはや。てか、「空母」級って堂々と口にしている段階で「韓国は外国を攻める気満々じゃないか!」と朝日・毎日系以外のメディアには突っ込んで欲しいなあ。「防衛のための空母は存在しない」って。
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既に時代遅れな内容ですが、関係各国の基本的な戦略視点は分かります。
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