ホンボシを逃すな

 阪神大震災から11年。最高裁が宮崎勤に死刑判決。ヒューザーの小嶋社長は証人喚問で証言拒否を繰り返し、ライブドアには証券取引法違反の容疑で強制捜査が入りました。よくもまあ、これだけの事件やイベントがこの1日に集中したもんだと半ばあきれてしまう限りです。巷ではこのイベントラッシュに、「ヒューザー小嶋社長の証人喚問から世間の目をそらすため云々」「目をそらさせるためにこの日に喚問日を設定云々」と、色んな憶測が飛び交っていますね。

 ぶっちゃけ神楽も、その憶測の幾つかは、事実に限りなく近い確信だろうなとは思います。耐震強度偽装事件に司直の手が入った「後」の証人喚問なんて、誰かが入れ知恵した結果としか思えませんし、ライブドアへの強制捜査も証券市場への影響を考えれば本来先週末に行っておかしくないです。何故1月17日でなくてはならなかったのか。

 ですが、個人的にそこらへんの事情の忖度は本質的では無いと考えます。重要なのは、起きてしまった起こしてしまった事態において、どこまでベターな結果を確保できるかでしょう。

 不誠実な言い逃れに終始した小嶋社長と言うより、裏で入れ知恵した政治屋連中への責任追求はどこまで進むのか、そしてマンションの住人に泣き寝入りと負担を強いるだけの官側の対応をどれだけ矯正できるのか。今回の強制捜査を足がかりに、以前から指摘されていたライブドアをはじめとする一部新興企業と反社会勢力との関係解明にどこまで踏み込むことが出来るのか。「連中」の小細工、あるいはデコイに惑わされず、関係者には事態の本質に即した対応をお願いしたいと思うのです。

 少なくとも後者について、Kという黒幕を取り逃がしたリキッドオーディオ・ジャパンの二の舞だけは避けて欲しい。切にそう思います。

現代ヤクザのシノギ方 (宝島社文庫)

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