電子マネーに共通端末導入・セブン&アイ、全規格対応

 セブン&アイ・ホールディングスは自社で発行する電子マネーのほか「スイカ」など全規格の決済に使える共通の店頭端末を開発する方向で、東日本旅客鉄道(JR東日本)などと提携交渉に入った。2007年秋の実用化を目指す。電子マネーの利用件数はここ数年急増しているが、運営会社によって店頭端末が異なるため利用店が限られる。セブン&アイは国内最大の店舗網を持つ強みを生かし、電子マネー共通端末作りに乗り出す。

 セブン&アイは来年春から独自規格の前払い式電子マネー「nanaco(ナナコ)」を発行、初年度1000万枚の顧客獲得を目指す。これと並行し、グループ小売店の集客力を高めるため、他社の電子マネーも利用できる仕組みを取り入れる。

(NIKKEI NET 5/19)

 カードイシュアとしてビットワレット@Edy胴元に手数料払うより自分が新たな胴元になる道を選びたかったのか、電子マネーは使いたいけれどリーダー設置コストの負担や手数料率の交渉が期待通りに行かなかったのでブチ切れたのかは分かりません>セブン&アイ。が、とりあえず「セブン&アイのように顧客へのグリッド力が強い企業が既存の電子マネー胴元の言うことを簡単に聞くはず無いじゃん」ということだけは、分かりきっていたことですけどね。

 そもそも電子マネーって、現時点では胴元ですらそうそう儲からないビジネス(注:業界のデファクト握ることができれば別だけど。今はそのための陣取り合戦中)。ビットワレットなんて今の赤字体質&資本力のままじゃ向こう数年の事業継続すら危ういし。セブン&アイやJR東日本のように、もともと別途の収益源があって「電子マネー事業はぶっちゃけ先行投資&R&D」と割り切れるような企業じゃないと、手を出すべきじゃないのかも知れません。その観点から見ると、今回のセブン&アイの発表は、同社の市場シェアと豊富な投資余力を旗印にした既存胴元の群雄割拠(≒規格乱立)の終焉と、各電子マネーのエンドユーザー間に横串を刺して市場の一本化を進める動きの嚆矢になるのではと思います。

 そうなると、一番最初に「喰われる」のは…やっぱりビットワレットかなあ。ポイント大好きっ子さんには「Edy」って人気なのかも知れませんが、単独での市場シェア拡大を優先するあまり、他電子マネーとの相乗りをあそこまで拒み続けるビットワレットの内向きな経営姿勢はいかがなものか。そのくせ、設備投資の原資をカツカツの営業キャッシュから出さざるを得ないんでやることが貧乏人、というジレンマが見ていてどうにもツライ。いい機会だから、ソニー(ファイナンス)もセブン&アイにビットワレット売っちゃえばいいのにね。どうせFelica関係で追加的な技術開発を自前でするつもり無いんだし、回収手段は一本化して効率的にやればと思いますが>ソニー。

Suica、Edy、ICOCA電子マネー・ビジネスのしくみ

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