盗作疑惑、伊画家書簡を不自然翻訳 「共同制作」強調か

(前略)

 問題の書簡はスギ氏が和田氏にファクスで送った昨年11月23日付のもの。和田氏は昨年4月から12月にかけ三重、東京、茨城で回顧展を実施。これが芸術選奨受賞の理由となった。一連の回顧展の中で和田氏は、11月26日から始まった茨城での展覧会で、この書簡を、自身による訳文と並べて掲示した。

(中略)

 学習院大講師の押場靖志氏(イタリア語)が書簡原文を確認したところ、和田氏の翻訳で「友情を超えて、互いに絵画観について意見交換しながら、いくつかの絵画をうんだ」とあった部分は、「真の友情と文化的経験の交流が生まれ、互いの仕事を豊かにする機会が与えられた」が適切と認められた。

 また「このすべての同時体験に近い仕事が私たちの現在の基盤になったのだ」(和田氏訳)の部分は、押場氏の訳では「私たちの友情は、互いの仕事を対照し、作品についての意見を交換するための参照点(基準点)となっている」。基盤の主語が和田氏の訳では「同時体験に近い仕事」となっているが、押場氏は「『友情』が主語のはず」と指摘。「すべての」は原文になく、共同制作のニュアンスを強調するために意訳された可能性もある。

 押場氏は「ある程度の意訳は許容できるだろうが、一部の訳し方は不自然。自分の思いを投影して都合のいいように訳しているように見える」と指摘した。

(2006/06/04 産経新聞)

 さて、誰がコスイ嘘つきさんでしょう?。上記の不自然な翻訳の傾向を見る限り、普通に考えると和田氏だよなあ。少なくとも、当のスギ氏本人が「裏切られた思いだ」って糾弾してるんだから、和田氏がスギ氏の手紙のニュアンスを曲解していることは間違いない。

 いずれにしても、これまで諸事「なあなあ」でやってきた文化庁や国画会のお歴々が、どういうオチを着けるのかには興味が惹かれるところです。

発掘捏造 (新潮文庫)

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