武力介入

 一頃、武力介入と言えば「OO」のネタに過ぎませんでしたが、この度、地域紛争への大国の本格的武力介入が久しぶり&リアルに勃発。場所は欧州のグルジア。直近の流れは以下の通り。

  • 1990年頃:グルジアと、同国からの分離独立を求める南オセチア勢力が衝突。地域要衝各地を独立勢力が実効支配へ。
  • 1992年:グルジア、南オセチア独立勢力など関係者間で和平合意締結。ロシアの庇護下で南オセチア自治州は半独立化。しかしその後も散発的に衝突は継続。
  • 2008年(以下同)8月前後:南オセチアの住民、ロシア及びその周辺地域への疎開開始。
  • 8月6日:南オセチア独立勢力とグルジア治安部隊が南オセチア自治州要衝各地で本格的に交戦。これに先立ち、南オセチア同様にグルジアからの独立を目指すアブハジア自治共和国、ロシア国内の南オセチア隣接国・北オセチア共和国が、南オセチア自治州を支援する姿勢。
  • 8月8日:グルジア軍、戦車を軸とする地上戦力で南オセチア自治州州都・ツヒンバリに侵攻。現地の平和維持軍(ロシア軍)と衝突。対するロシア軍増援部隊、同州都に到着。グルジア軍、国家総動員令を発令し、すべての予備役を招集。国連安全保障理事会、即時戦闘停止を求める声明案についてロシアvs米国&欧州勢の溝が埋まらず、合意できず。
  • 8月9日:グルジア、戦争状態を公式に宣言。地上戦力の交戦に加えて、航空戦力による空爆の応酬激化。ロシア軍、ツヒンバリを奪還するも周辺地域では戦闘継続中。戦闘はグルジア各地に拡大。EU・米国・全欧安保協力機構(OSCE)三者合同使節団がグルジアに派遣されることが決定。基本的にグルジア側に立った交渉支援を行う模様。

 「親米&欧州路線」のグルジアが、相手からの挑発もあったとは言え、「親露路線」南オセチア勢力とバックのロシア正規軍に対して、無謀とも言える戦を仕掛けました。

 この「宣戦布告」が、北京五輪の開催期間中であれば、ロシアからの本格的な反撃&軍事介入の可能性が低い今であれば、勝機はある…と判断した故であろうことは、想像に難くありません。だって、ロシアの同地域の展開部隊って、チェチェン紛争で悪しき勇名を馳せた「プーチンの忠誠心過剰モラル過少のドラ息子たち」第58軍ですぜ?。他の時期に連中と正面からぶつかったら、「まともな航空戦力なんてSu-25やMig-21を数十機持っている程度」「戦車に至ってはT-72はともかくT-55がいまだ現役」のグルジア軍なんて骨一本も残りません。第58軍も、チェチェン紛争初頭のように「相手をなめて痛手」なんてことはないでしょうし。

 しかし、長年の辛苦に耐え、上記のように気を配った上で「賭け」に出たor敢えてロシアの挑発に乗ったサーカシビリ大統領@グルジアではありますが、この勝負、結局のところ4:6でグルジアに不利な結果で終わりそうですね。

 エネルギー利権の行き場などが絡んでいるのに加えて、メドヴェージェフ大統領@ロシアからすれば、上皇のプーチンからその外交手腕をテストされているようなもの。状況的に「逃げの一手」はあり得ない。というわけで、ロシア、躊躇なく全面的武力介入を開始。この時点でグルジアの敗北決定。欧米の使節団到着までツヒンバリを確保できていればグルジアにも一縷の勝機はあったのでしょうが、ツヒンバリを占領翌日に奪還されただけでなく、継戦能力に欠ける貧乏軍の悲しさ、グルジア軍の前線は既に崩壊寸前。ここまで来たら、イラクで欧米主要国に媚を売ってきた分を返してもらうかの如く彼らに縋って、少しでも有利な条件で停戦に持ち込むしかないでしょうね>サーカシビリ大統領。

 問題はその後だなあ。過去の前例を考えればグルジアは解体一直線でしょうが、エネルギー利権も含めて「一つのグルジアとしてのEU参加」を支持してきた欧州諸国からすると、素直にその流れを肯定する訳にはいかない。ユーゴの時よりも、ドロドロが続きそうな悪寒がしますね。

今日の一銘柄

  • ニチコン(6996):アルミ電解など各種コンデンサー総合経営で世界有数。OA用電源も注力。海外売上比率6割。8/8終値は前日比5円安の855円。8月第5週中の目標株価900円。向こう半年間の目標株価1,400円。

 7/19-7/22に挙げた4銘柄(目標設定:8月第2週末)は対日経平均騰落比で2勝2敗。目標株価への到達の是非では3勝1敗。オハラやエクセディのような大当たりと、日本風力開発や日本軽金属のような大外れの二極化が「お恥ずかしい(^^;」。後者2社は神楽的な期待部分と市場からの評価部分が(時期的に?)重ならなかったのが残念。もう少し長い目で状況を見直して再トライですね。

 ここで脈絡無く「アイドルマスター×Perfume シークレットシークレットPV完全版」を紹介。


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アイマスMADに対する海外同志からの評価を見て、笑っちゃうとともに少し考えさせられたり。確かに「萌え」は万国共通の文化。同時に文化にはどうしても相容れない「違い」がある。その「違い」をどう受け入れあうか、それが重要だ。

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