「聞くに堪えない3日間」=元少年から見下ろされた-遺族の本村さん・母子殺害

 木村氏の怒りはごもっともだが、今のその怒りは被告にではなく、「自分達の裁判戦略の失敗を棚に上げて」「単なる死刑回避という結果のため、被告をただの鬼畜から、人格破綻者/精神異常者にまで貶めようとしている」人権派弁護士団にこそ向けるべきでしょう。

 特に「過去この裁判を自らの思想活動の具にした」安田好弘弁護士とその一派には、相応の社会的制裁があって然るべき。時たまネットの端々で、安田弁護士の掲げる理想の灯がまぶし過ぎるせいか、彼らの主張を支持する方々の意見を目にすることがありますが、自分の主義主張の美しさをアピールするために他者の人生を道具にするやり口ってのは、ただの独善に過ぎないと思いますが、どんなもんでしょ?。どんなにキレイゴトを口にしても、それがどんな形であれ自らの主義主張の満足を得るためのモノである限り、ただの自慰行為forマイポリシーに過ぎないと思いますが、そこんとこどうですよ?。

 追記(6/30):↑とか言ってたら、「彼らがそんな動機で弁護やっている証拠を見せろ」とか言ってる御仁が(以下省略)。当事者の自己弁護記事以外「やっていない証拠」も自分からは提示出来ないのにね。世の中には、状況証拠をベースにした主観のぶつけ合いがどんだけ不毛か分からん輩が結構いることを実感した週末の午後でしたとさ。

 まあ、そこらへんはさておき、この3日間で神楽が一番失望したのは、弁護団の創作能力というか文学的センスの無さ。被告を「死刑回避できるほどの異常者」に仕立て上げたいならさぁ、もう少し原稿を練ろよ。被告の異常行動の背景は「ドラえもん」に「魔界転生」って何、ふざけてるの?。おまけに少し検察からツッコミ入れられたら、それまでガイキチ上がりを気取っていた被告ってばとたんに貝になっちゃうし。演技指導も全然不足。弁護の動機の是非はさておき、今まで何の仕事してたのよ?>弁護団。

 ホント、何のために21人(スタート時)も雁首揃えたものなのやら。普通それだけいれば1人位は「脚本専従」「演技指導専従」に就けて、相応の準備に携わらせることが出来そうなもんだけどね。機能ポートフォリオを組めていない/ポートフォリオが機能していない集団なんて、意味無いじゃん。

 山口県光市の母子殺害事件で、広島高裁で開かれた差し戻し控訴審の公判終了後、遺族の会社員本村洋さん(31)は28日、広島市内で記者会見した。元少年の被告(26)の口から殺意と乱暴目的を否認する言葉が次々と出たことに「聞くに堪えない3日間。あまりにも身勝手な主張が多く、亡くなった者への尊厳のかけらも見えなかった」と語気を強めた。

 本村さんは3日間の法廷に、亡き妻と娘の遺影を胸に臨んだ。この日、被告が退廷する間際、事件後に初めて目が合ったという。「鋭い目でにらみ付けられた。遺族を見下ろされた。きょうほど憤りを感じたことはない」と深い怒りをあらわにした。 

(6月28日 時事通信)

被告「生き返って欲しいと乱暴」第3回公判詳報 光市母子殺害

 山口県光市の母子殺害事件をめぐる差し戻し控訴審の第3回公判で、元会社員の男性被告(26)=事件当時(18)=に対する被告人質問の主なやりとりは次の通り。

 《被告は26日と同じ服装。尋問は前回公判の続きから再開された》

 弁護人「その後、再び赤ちゃんをあやそうとしたのか」

 被告「抱っこしたのだが、へたりこんで赤ちゃんを床に下ろした」

 弁護人「それからどうしたのか」

 被告「ポケットに手を入れたら、ひもが入っているのに気づいた」

 弁護人「それを赤ちゃんの首を絞めるのに使ったのか」

 被告「分からない。首にひもが巻かれていたことは逮捕後知った」

 弁護人「赤ちゃんが亡くなったことは事件当日に認識したのか」

 被告「はい。深い絶望に陥って、赤ちゃんを押し入れの上の天袋に入れた」

 弁護人「なぜ天袋に入れたのか」

 被告「今思うと幼いのだが、ドラえもんの存在を信じていた。押し入れに入れれば、ドラえもんが何とかしてくれると思った」

 弁護人「その後、どうしたのか」

 被告「弥生さんにハイハイするようにして近づいた。お母さんに助けを求める心境だった」

 弁護人「近づいて何をしたのか」

 被告「乱暴した」

 弁護人「亡くなっているのを分かった上でなぜ乱暴したのか」

 被告「生き返ってほしいという思いだった」

 弁護人「どういうことか」

 被告「山田風太郎の『魔界転生』という本に、そういう復活の儀式が出ていたから」

 弁護人「乱暴した後、どうしたのか」

 被告「弥生さんを押し入れに入れて、座布団を何枚か上に乗せた。布団をかけてあげるような気持ちだった」

 弁護人「その後、本村さん宅を出るときに持って出たものは」

 被告「粘着テープとペンチ、スプレー」

 弁護人「でも、粘着テープと思っていたものは何だったのか」

 被告「(弥生さんの)財布だった」

 《これまでの判決は、被告が遺体を押し入れに隠した上で財布を盗んで逃走したと認定している。弁護側の最後に、主任弁護人が供述内容を確認した》

 弁護人「弥生さんと夕夏ちゃんを殺害しようと思ったことは」

 被告「ない」

 弁護人「死んでもいいと思ったことは」

 被告「ない」

 弁護人「昨日と今日、聞いた通りか」

 被告「はい」

 《続いて検察側が尋問》

 検察官「弥生さんの口と手に粘着テープを張ったと供述していたが、遺体の写真をみると、鼻にも張られているが」

 被告「張った覚えはない」

 検察官「最高裁に提出した上申書や鑑定人への説明は、今回の被告人質問と同じ内容か」

 被告「ちがう。上申書を出したのは1年前だが、この1年、記憶を精査した」

 検察官「上申書ではどう説明していたのか」

 被告「法廷で話したことが真実に最も近い」

 裁判長「質問に答えなさい」

 被告「覚えていない」

 《検察側の尋問は30分足らずで終了。昼の休廷をはさんで裁判官が尋問した》

 裁判官「遺体に乱暴した後、脈を確認したりはしたのか」

 被告「いいえ」

 裁判官「生き返らせようと乱暴したのに、実際に生き返ったか確認しなかったのか」

 被告「はい」

 裁判官「なぜ確認しなかったのか」

 被告「分からない」

 裁判長「『魔界転生』を読んだのは、単行本か文庫本か」

 被告「覚えていない」

 裁判長「自分で買って読んだのか」

 被告「覚えていない」

 《被告人質問は終了。その後、証人尋問が行われている間、被告は後方の被告人席にじっと座っていた》

(6月27日 産経新聞)

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