本作は、正真正銘「スイート百合キュア♪」を堪能するだけのアニメと心得たり。女性キャラの生脚とEDの腰振りをガン視する萌えアニメと心得たり。北条響嬢@CV小清水亜美女史と南野奏嬢@CV折笠富美子女史の主人公兼倦怠期百合ップルが、毎回毎回痴話喧嘩を繰り広げては仲直り、夜のメインディッシュな共同作業までに、昼間のオードブルな共同作業でネガトーンやっつけちゃうぞ♪な展開を妄想するアニメと心得たり。
いや、心底「それだけ」とまでは言わないけど、スタッフが本作で表現したいコトを実現するまでに、そういうレッテル張られても仕方ないよ。今のままじゃ。ぶっちゃけ、「本作にはネガティブから始まるor改修される友情か、天然百合しかないのかよ?」って感じで。
前シリーズが名作「ハートキャッチプリキュア!」、同時期放映の競合魔法少女アニメが怪作「魔法少女まどか☆マギカ」。この時点で「君はいい百合アニメだったが、君の放送時期が悪いのだよ!」by赤いロリコンな作品になってしまった感のある「スイートプリキュア♪」。この逆風の存在は不幸としか言い様がありませんが、それにしても、相変わらずの説明展開とテンポの悪さ、「(勘違い+仲違い+すれ違い)/触媒事実一つ=問題解消」の安直さはどうにかならんもんかと、今回の第2話で改めて悩ましく感じた次第。
Aパート冒頭微妙だった作動画は、佐々門信芳御大をはじめとする充実のマンパワーで後半何とか盛り返していたけど、肝心の脚本がなあ…シリーズ構成でもある大野敏哉氏が、他のプリキュア脚本陣の仕事を参考に、一日も早く「中学生日記」のカラから脱皮することを期待したいところです。先祖帰りした設定に足を引っ張られているのは分かるけどさ。戦闘シーンはじめ各種場面展開も、Aパートを中心として全体的に今一。畑野森生氏は「ハトプリ」第23話のキレを思い出してくれ。
とりあえず「やめるやめる詐欺」「絶対許さない!」の連発だけは、第3話まででやめといた方がいいと思うんだ。うん。あと、足から吊り下げられてもめくれない反重力スカートは、ボク絶対許さないよ。
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