「クリーンな宝塚市政をつくる市民の願いが私を市長にしてくれた」というよりは、単に既存地元政界への市民の拒絶反応&保守大分裂による「漁夫の利」と考えるのが自然でしょ?>中川女史。なんせ得票率はたったの33.2%なんだもん。
まあ、それでも、2代続けて自民・保守派市長に裏切られた宝塚市民が、革新派・中川女史を選びたくなった気持ちは分かります。阪神大震災に社民党政権から受けた仕打ちを忘れている世代も多かろうし。彼女が土井チルドレンで反日議員の代表格なんて「もはやどーでもいい」という層もいるだろうし。しかし、
2回連続の出直し選となった兵庫県宝塚市長選は19日、元社民党衆院議員の中川智子氏(61)が、6人が立候補する乱戦を制し、初当選を決めた。現職市長が2代続けて汚職事件で逮捕される異常事態で失墜した市政への信頼をどう取り戻すか。新市長の手腕が注目される。
「クリーンな宝塚市政をつくる市民の願いが私を市長にしてくれたと思います。その責任の重さに身が引き締まります」。集まった支援者を前に中川氏は抱負を語った。
衆院議員を2期7年務めた中川氏は今回、社民党を離党して選挙戦に臨んだ。「宝塚に女性市長を」とのキャッチフレーズを連呼し、連日、選挙カーを降りては熱心に辻立ち。衆院議員時代の人脈を生かし、秋葉忠利・広島市長や上原公子・前国立市長なども応援に駆けつけた。保守分裂で票が分散する中、社民、共産両党の市議らの支援もあり、勝利につなげた。
全候補者が「市政刷新」を掲げた選挙戦だったが、投票率は前回を下回る44・20%と低調な結果だった。就業者のうち市外への通勤者が65%を占め、「大阪府民」とも評される市民の市政への関心は、2度目の出直し選でも高まらなかった。
市政や教育の問題に取り組む市民団体「みらいネット」の西崎佳子代表(54)は「新市長には市民の無関心を変えるべく市政の課題に取り組んでほしい」と話した。
(4月19日 産経新聞)
青森市長選のこの結果には流石に呆れるばかり。こちらも宝塚市同様、否、宝塚市以上に現職・自民(ついでに公明)の戦略ミスですな。佐々木市長の親分格・津島雄二税制調査会長が早々に佐々木市長に因果含めて後継候補を立てていれば、こんな結果にはならなかったでしょうに。まったく…。
自民も民主も、目の前の強敵ばかり気にしていると、思わぬ連中に足元を掬われるということですな。両者とも「本番」では今回のような様は晒さないように、シッカリしてくださいよ、と。
青森市長に鹿内氏が初当選
任期満了に伴う青森市長選は19日投開票され、無所属新人で前県議の鹿内博氏(61)が、いずれも無所属で現職の佐々木誠造氏(76)、新人で前市議の関良氏(51)を破り、初当選した。投票率は56.63%。
鹿内氏は、旧青森市を含めて5期約20年にわたる現職の多選を批判。市民参加による市政刷新を訴え、社民党や共産党の県内組織などの支援も受けて支持を広げた。佐々木氏はこれまでの実績を強調したが及ばず、関氏は知名度の低さなどで浸透し切れなかった。
(4月19日 時事通信)
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