ロシアは有罪判決を逃れられない。ロシアはそれを分かっている。
脛に傷を持つ欧州五輪委員会(EOC)がWADAの発表前にロシア支持に回った。EOCは自分たちの行為の価値を分かっている。
米国・カナダは先の宣言通り、リオ五輪からのロシアの全面締め出しを要求した。しかし、EOCが反対に回っている以上、おそらく要求は通らない。そして多分、要求した当人たちはそれを分かっている。
米国・カナダは世界に対してやることはやった。次の演者は、ロシアと欧州、いやEUだ。今回の「共闘」を機に、両陣営の交渉を活性化する可能性がある。英国のEU離脱や難民問題で疲弊し、ウクライナ問題や中東紛争に割く余力が無いEUと、最悪期は脱したが経済はいまだ脆弱で、EUからの対露制裁を2017年2月から緩和してもらいたいロシア。
「関係改善の口実には」「使えるね」
妥協のために供される、一部選手たちの犠牲と共に。
冷戦の昔から、スポーツを隠れ蓑にした「隠れ外交」はロシアや欧州の十八番。どこからどこまでが仕込みで、どこからが行き当たりばったりかは分からんが、五輪閉幕後の露欧両陣営の動向に注目だな。
【トロント(カナダ)時事】2014年ソチ冬季五輪でのロシアの組織的ドーピング疑惑を調べていた世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームが18日、調査結果を発表し、政府が関与して選手への禁止薬物投与や検査結果のすり替えが行われていたと認定した。
ロシアでは、陸上競技で組織的なドーピング違反が発覚して同国陸連が資格停止となり、リオデジャネイロ五輪などの国際大会に原則参加できない状況になっている。
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