欧米対話を推進するイランのロウハニ政権を支える改革派&保守穏健派はシーア派。反欧米デモ隊を指揮するサドル師とそのバックにいるマリキ前首相もシーア派。都合でくっついたり離れたりしている相手が、国ごとに違うのは当然としても、宗教的背景の一点から見ると、なんだか変な感じだね。
同じ「派閥」のシーア派内でもこうもスタンスが真逆なのに、スンニ派のサウジとシーア派のイランが仲良くできるわけがねーべと考えるべきか。はたまた、むしろ全く逆の立ち場だからこそ
「ヤバイよ!主義バラバラ」
「祈りちぐはぐ 政策真逆」
「その違いが素敵だって」
「21世紀(いま)なら言える」
って路線もあり得るんじゃね?と妄想してみる勇気を持つべきか。
イラン国会議員選(定数290)は4月29日、2月の投票で結果が決まらなかった68議席をめぐり、決選投票があった。30日のイランメディアの開票速報によると、前回の投票で躍進した改革派と保守穏健派が、対立する保守強硬派を圧倒。ロハニ大統領を支持する勢力が国会で主導権を握ることが確実になった。投票率は59%。
イランのメヘル通信は、自由な社会を目指す改革派と保守穏健派が合わせて34議席、反欧米でイスラム教の規律を重んじる保守強硬派が22議席を獲得したと伝えた。2月26日の第1回投票でも、改革派と保守穏健派が、首都テヘラン(定数30)の議席を独占するなど勢いを得ていた。第1回投票では、各選挙区で総投票数の25%以上を得票しないと当選できない。(テヘラン=神田大介)。
イラクの首都バグダッドで4月30日、イスラム教シーア派の宗教指導者サドル師を支持するグループが政治改革の推進を訴え、国会に乱入した。大使館や政府機関が集中する市中心部の国際警備区域が、異例の混乱状態に陥っている。
反欧米を掲げるサドル派は、2014年に発足したアバディ政権に対し、過激派組織「イスラム国」(IS)への対応や政府職員の汚職問題をめぐって批判を強めてきた。
サドル派による30日のデモ行動は、28日にバイデン米副大統領がバグダッドを訪問し、アバディ首相への支持を確認したことに対する反発があったとみられている。
混乱の背景には、原油価格の下落による財政の悪化に加え、軍に影響力を保ちながら復権をめざすマリキ前首相の意向が働いているという指摘もある。(ドバイ=渡辺淳基)
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