ポーランドはEUの難民分担受け入れ計画から離脱するか ~ ポーランド上下両院選で反難民の最大野党「法と正義」が優勢(2015/10/25)
ポーランドに続くのはどこだろう。9月のEU内相会議で難民分担案に反対したハンガリー、ルーマニア、スロバキア、チェコの4カ国に加えて、最近「もう難民は勘弁してくれ」という本音ダダ漏れのブルガリアやデンマーク、国境地域や地方自治体レベルで難民の押し付け合いの動きが強まっているオーストリアやイタリア、フランス、ギリシャといったところか。EU構成国のざっと1/3に「破局」が訪れるな。
このエントリーを書いて4カ月半。予想通り、上記の国の大半が難民受け入れに背を向けた。その騒乱の割りを一番食いそうなブルガリアが、ギリシャ国境に軍隊を増派することにした。ブルガリアと同じバルカン諸国のマケドニアでは、ギリシャ国境で治安部隊と難民が衝突済みだ。
そんな状況下にありながら、2016年の欧州への難民流入ペースは、既に2015年を上回っている。このまま4月になれば、欧州に訪れるのは春の陽気ではなく闇の狂気、EUに流れるのは雪解け水の清流ではなく文明衝突による血と涙、国境で聞こえるのは小鳥の囀りではなく子供の泣き声。下手をすれば、難民の所在地で開催されるのは、「祭り」ではなく「カーニバル」だ。
それが分かっているのに、現地の大人は欧州人も難民も有効な施策を打てない。欧州への難民流入を容認したメルケルが、致命的に初手を間違ったばかりに、この有様。地獄だな。2016年夏~秋の欧州には、2015年が天国に見えるほどの過酷な現実が訪れる。
そんな中、ブルガリアやマケドニアと同じバルカン諸国のマケドニアアルバニアでは、視聴率稼ぎのために、裸ジャケット姿の女子アナのグレタ・ホッジャさん@ZjarrTVが、笑顔でニュースを読んでいた。
何なんだろうな、同国メディアのこの余裕。単に「民間企業と政府の立場は違う」だけなのか。アルバニアはイスラム系住民が多くて、他国よりも文化衝突が起こりにくい土地柄だからなのか。オーストリアへの難民回廊が閉ざされれば、一番メリットがあるのは他ならぬアルバニアだからか。はたまた、アルバニア自身が今回の中東難民に乗じて自国からも続々と経済移民・難民をEU中央に送り出している、混沌の張本人だからか。
どれが本当の理由かは分からない。分からないが、とりあえず、グレタさんのおっぱいは、いいおっぱいだ。
【ソフィアAFP=時事】ブルガリアのボリソフ首相は5日、ギリシャとの国境沿いに兵士ら400人を増派し、難民の流入に備える方針を明らかにした。
春を迎えて暖かくなるに従い、欧州入りを図る難民は再び増えると見込まれるが、オーストリアや他のバルカン諸国が受け入れを制限し始めた中で、ブルガリアが新たなルートとなる事態を警戒している。
ここで「東方大冷熱【手描き】」を紹介。
緩急ジェットコースター。
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