今回の日中首脳会談は「妥協の産物の成功例」な件について

 尖閣諸島や靖国問題などの固有名詞を避けつつ、これらの課題に関して、お互い「相手が自分たちと違う政治的スタンスを持ち続ける」ことを了解した。薄氷の上の妥協だが、この認識を世界に向けて発信できたことはことは大きい。これでやっと「外交」ができる。

 会談の流れも、習近平を笑顔にさせないまま、終始、安倍総理が妥協して歩み寄るスタンスだったのは結果として良かった。多分、あそこで習近平が媚びた笑みの一つも浮かべていたら、中国国内の強硬派が瞬間湯沸かし器になっている。日本は海上連絡メカニズムはじめ一定の実利を得られたのだから、つつがなくイベントを運営したいホストに花の一つも持たせてやったところで、何の損にもならない。

 日本としては、今回の会談の副産物・「中国と韓国の対日強硬連携への揺さぶり」を、今後どう活用するかに意を用いるべきだろう。上手く使えば、韓国・朴槿恵政権の自爆を誘えるネタ。3カ国外相会談構想も含めて、じっくりと策を練りたいところだな。

f:id:kagura-may:20141022081901j:image:h300

日中首脳会談終わる 関係改善の第一歩と強調

中国を訪れている安倍総理大臣は、日本時間の午後1時前から、北京の人民大会堂で、中国の習近平国家主席との初めての首脳会談に臨み、会談は、終わりました。

安倍総理大臣は、会談のあと、記者団に対し、首脳会談が、日中両国が戦略的互恵関係に立ち戻り、関係を改善させていく第一歩となったと強調したうえで、偶発的な衝突を避けるための海上連絡メカニズムの実施に向けた作業に入ることを明らかにしました。

10日夜、開幕するAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席するため、中国の北京を訪れている安倍総理大臣は、日本時間の午後1時前から、人民大会堂で、中国の習近平国家主席との初めての日中首脳会談に臨み、まず、両首脳は握手を交わしました。

会談は終わり、安倍総理大臣は、記者団に対し、「日中両国が、戦略的互恵関係の原点に立ち戻り、関係を改善させていく第一歩となったと思う。アジアの国々だけでなく、多くの国々が、日中両国の首脳間の対話を期待していたと思う。その期待に応える形で、関係改善の第一歩を記すことができた」と述べました。

また、安倍総理大臣は、偶発的な衝突を避けるための海上連絡メカニズムについて、「今回の会談で実施を要請し、実施に向けた具体的な事務的な作業に入ることになる」と述べました。

日中首脳会談が行われたのは、おととし5月に北京で開催された、当時の野田総理大臣と温家宝首相との会談以来、およそ2年半ぶりです。

(11月10日 NHK)

 ここで「以外!!それは東方手書き劇場!! 7」を紹介。


D

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です