【ISが】イラク政府の「軍事的」「外交的」「宗教的」弱点が際立つ、アンバル州の州都ラマディ失陥劇【強いわけじゃない】(2015/5/15)
正規軍だけではIS相手に勝負にならず、実質的にイラン軍である民兵集団を自由に動かすわけにもいかず、シーア派部隊をスンニ派解放のために動かすだけの統率力も持っていない、そんなイラク政府。
ティクリートの時のようにはいかない。というか、今後のイラク内での負け戦のパターンが凝縮されてるラマディ失陥。アンバル州がどうこう以前に、これから先のイラク国内IS勢力の掃討作戦を巡る、関係者の内ゲバっぷりが思いやられるな。
5月の大失態から7ヶ月。戦略上の要衝を奪還するという政治的な意義に加えて、
米軍顧問団「見せてくれよ、イラク政府軍。ラマディ以来のひよっ子がどう一人前になったかを」
問題だらけの同国軍が、この半年余りでどこまで構造的な弱点を克服できたかの試金石にもなりそうだな。今回の作戦は。
イラクで過激派組織IS=イスラミックステートが支配してきた拠点都市ラマディについて、イラク政府軍は22日、ISからの完全な奪還に向けて総攻撃を始めました。
イラク西部、アンバール県の拠点都市ラマディは、ことし5月以降、過激派組織ISの支配下に置かれていましたが、イラク政府軍が今月、大規模な軍事作戦に乗り出し、これまでに中心部を除く広い地域を奪還しました。
イラク国営テレビによりますと、政府軍は22日、残る中心部をISから取り戻すための総攻撃を始めました。
ラマディは、シリア国境から首都バグダッドに至る幹線道路が通る戦略上の要衝で、政府軍が奪還できれば、ISにとっては大きな打撃となります。
政府軍は、今回の総攻撃を前にラマディ上空からビラをまいて住民に対して避難を呼びかけてきましたが、政府軍によりますと、ISは中心部で住民を人間の盾にして立てこもっているということで、作戦は難航が予想され、今回の攻撃でラマディの完全な奪還が実現するか注目されています。
(12月22日 NHK)
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