もっとも、隈研吾にB案のようなデザインができるとは欠片も思わんがな。
新国立競技場の公募、本命は大成建設陣営な件について(2015/9/18)
- 提案を項目ごとに点数化して140点満点で審査するが、半分の70点を「コスト・工期」の項目が占め、デザインよりも実現可能性を重視。
これが理由。旧計画には大成も竹中も参加しているが、よりディープに入り込んで業者の手配が進んでいるのは大成。
このコンセンサスは、再公募のだいぶ前からカチカチに出来上がっていた。詰まる所、今回の公募は「ザハ・ハディド&日建設計コンビを外すためのアリバイ作り」イベントでしかなかったのが実態。正直残念。
スタジアムの設計センスから言えば、伊東豊雄>(越えられない壁)>隈研吾なんだけどね。今回、その手の「優雅な要素」の優先順位は相当低いだろうからなあ。改めて残念。
状況は3ヶ月前と比べて、1ミリたりとも変わっていない。9月の時点で全ては決まっていた。
by JSCの後ろの偉い人たち
てな感じで。
今日の発表に対してザハ・ハディドが「A案って自分が前出したプランと似すぎじゃね?」とコメントしたのも、さもありなん。実際、ザハ案を前提に集めていた業者のキャパで作るのがA案なんだから、似て当然だってばよ。
今日の結果は、儀式が終わったという点にのみ意味がある。と言うわけで、関係者にはさっさとまともな仕事にシフトして欲しいね。
新国立競技場 大成建設などのA案に決定 デザインは隈研吾氏 採点結果はA案610点、B案602点
2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアム、新国立競技場の新たな建設計画を担う設計・施工業者の選定で、政府は22日、関係閣僚会議を開き、応募2案から建築家の隈研吾氏が手掛けたA案の採用を正式に決めた。
総工費の膨張で批判を集めた新国立問題は、白紙撤回から5カ月を経て、ようやく新たな計画のもとで前へ進み出す。
A案を提案したのは隈氏と大成建設などのグループ。総工費は約1490億円、完成時期は国際オリンピック委員会(IOC)が求める20年1月より早い19年11月。日本の伝統建築に用いられる「垂木」を想起させるひさしが特徴で、景観に配慮して建物の高さを50メートル以下に抑え、壁面に緑が生かされている。
総工費約1497億円のB案は竹中工務店、清水建設、大林組の3社と建築家の伊東豊雄氏が提案。高さ19メートルの木造柱72本が建物を囲み、波打つような形状の屋根を支えるデザインで、縄文遺跡や神社を想起させるつくりになっていた。
事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC) は19日に開いた審査委員会で2陣営へのヒアリングを実施後、建築や景観を専門とする7人の委員がそれぞれ140点満点で提案内容を採点。その結果、採用されたA案は610点、B案は602点となった。
その後、アスリートや競技団体などの意見も踏まえ、JSCの大東和美理事長が22日、大成建設と隈氏らが提案したA案を採用することを決定。同日開かれた関係閣僚会議が正式に了承した。JSCは来年1月に大成側と契約を結ぶ。
安倍晋三首相は関係閣僚会議後に「工期やコスト等の要求を満たす素晴らしい案だと考えている」と述べた。
(12月22日 産経新聞)
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