こないだの訪米でオバマ政権に愛想を尽かされ、先日来の南沙諸島危機で苦労が多い習さんが、内政外交で失策を続け、来年の総統選や立法委員選で惨敗必死、藁にもすがりたい馬さんに、「せめて台湾だけは親中政権を維持しろや!」とプレッシャー付き援護射撃をぶちかますの図。やっぱり焦ってるんだなあ。北京の連中も。国民党のお歴々も。
手遅れな上に悪手な、洪秀柱から朱立倫への「候補差し替え」 ~ 来年1月の台湾総統選、与党・国民党(2015/10/17)
「7月の時点で勝ち目がないから逃げた朱立倫が、洪秀柱じゃ勝ち目がなさ過ぎて後々困るから出馬を決めました」。そんな情けないドタバタを目の前で展開された台湾国民が自分たちへの支持率を上げてくれるという結論に、どこをどう考えたら至ったのか聞いてみたい。国民党の偉いさん達には。
お互い困った時、現状打破のためになりふり構わず手を結ぶのは、中国国民党と中国共産党のお家芸。共通の利益がなくなれば、すぐさま殴り合いを始めるのも両勢力の歴史的傾向。
次というか、今回もダメだろ。付け焼刃的な共闘関係が長続きしなかったのは、過去2回の国共合作が証明している。まして、今回、有効期間が2016年1月までと分かっていれば尚のこと。せいぜい、残り2ヶ月で神風が吹いてくれるのを願うがいいさ。国民党現政権も共産党主流派も。
【11月7日 AFP】シンガポールで歴史的な首脳会談を行っている中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、台湾の馬英九(Ma Ying-jeou)総統に対し、中国と台湾は「1つの家族」で、引き離されることはないと述べた。
習国家主席は、「どんな力もわれわれを引き離すことはできない」と馬総統に語り掛けた。「われわれは1つの家族だ」
国家としての互いの正当性を今なお正式に承認していない中台の両首脳による今回の会談では、何らかの合意、もしくは共同声明が出されることはないとみられており、会談の意義は現時点では未知数だ。
だが、歴史的な対話であることは間違いない。前回、双方のトップが対話を行ったのは1945年。中国共産党の党首、毛沢東(Mao Zedong)と、中国国民党の指導者、蒋介石(Chiang Kai-shek)が和平交渉に臨んだが、このとき締結された協定は失敗に終わっている。(c)AFP。
(11月7日 AFP)
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