川遊びをしていた3人が川の中で倒れ、助けに向かった残りの人たちも感電したという。電気柵の一部は断線して川の中につかっていたといい、同署で詳しい事故原因を調べている。
第一報を聞いた時は、「どうして電気柵でこんな大量の怪我人や死人が出たんだ?」と思っていたが、そういうことか。水に浸かっていた電線部から半径何mかが広範囲な通電領域になっていて、最初の被害者を助けに行った人間が次々と感電、「ミイラ取りがミイラ」になったのな。川の中で身動きも取りにくいから、異変を感じた後に逃げ遅れた人も多かったろう。
業務上過失致死傷で設置者が罪に問われるのは仕方ないとしても、基本的には不幸な偶然が重なった事故。関係者全員に対して「お気の毒」としか言えない。
電気柵で感電、2人死亡5人けが 一部断線し川につかる 西伊豆
19日午後4時半ごろ、静岡県西伊豆町一色の仁科川の支流付近で、川遊びをしていた2組の家族連れと地元住民の計7人が野生動物よけの花壇の電気柵で感電し、病院に搬送された。下田消防本部によると、男性(42)=川崎市宮前区在住=と男性(47)が死亡。男児(8)と40代の女性が重傷を負い、男児(8)と40代の女性、地元住民の70代の女性がけがをした。県警下田署は電気柵の管理に問題があった可能性もあるとみて業務上過失致死傷容疑も視野に捜査を始め、20日に実況見分する。
下田署や消防によると、川の斜面にはアジサイの花壇があり、電気柵は野生のシカなどから花壇を守るために高さ約1メートルの位置に設置され、事故当時も電気が流されていた。電圧は100ボルトだったとの情報もあり県警が確認を急いでいる。近くの住民が設置し、事故後に電源を切っていた。
搬送されたのは、電気柵を設置した住民の親族と、その友人ら。川遊びをしていた3人が川の中で倒れ、助けに向かった残りの人たちも感電したという。電気柵の一部は断線して川の中につかっていたといい、同署で詳しい事故原因を調べている。
西伊豆町によると、感電事故が起きた周辺では、獣害対策として土地の所有者が電気柵を設置するケースが多いという。
地元住民によると、現場周辺に設置されている電気柵は夜間に電気を流し、昼間は止めているが、最近では夕方から電気を流し始めるところもあるという。現場は伊豆箱根鉄道修善寺駅から南西約25キロの山間部。
電気柵をめぐっては、平成21年8月、兵庫県南あわじ市の水田に張られていたイノシシよけの電気柵に触れた男性が感電死する事故があった。
(7月20日 産経新聞)
ここで「京アニ主義-KYOANISM-【合作MAD】」を紹介。
30周年。あっという間だったなあ。
コメントを残す