対抗はウォーカー、大穴がハッカビー。ただ、米国の政治史というか歴代大統領のパターンでは、今度は共和党の番だし、議会勢力的にも共和党優位なんだが、なんだかんだで最後に立っているのはヒラリー・クリントン@民主党な雰囲気だなあ。
今のまま状況が推移すれば、共和党の代表はジェブ・ブッシュで決まりだろうが、最近四半世紀で3回目のブッシュとなると、流石に出涸らし臭が強すぎる。中東で戦争をしたい連中にとっては、格好の神輿の家柄だけど、ジェブ個人は穏健派なのも悩ましい。さてどうなるか。
【ワシントン=今井隆】2016年米大統領選に向け、ヒラリー・クリントン前国務長官(67)らが出馬表明した民主党に対し、野党・共和党では保守派候補が乱立している。
5日(日本時間6日)には元牧師のマイク・ハッカビー元アーカンソー州知事(59)が出馬を表明した。同党からの表明は6人目で、最終的に党指名候補を10人以上で争う構図になりそうだ。
保守層や宗教右派が支持基盤のハッカビー氏は、08年共和党指名候補争いでは、保守的なキリスト教福音主義者の多い初戦のアイオワ州を制して勢いに乗り、計8州で勝利。テレビ番組で司会を務めた巧みな弁舌にも定評がある。
ただ、保守派は候補乱立で票が分散しそうな情勢だ。草の根の保守強硬派「茶会運動」に人気のテッド・クルーズ上院議員、若手ホープのマルコ・ルビオ上院議員、徹底的に小さな政府を主張するリバタリアン(自由至上主義者)に人気のランド・ポール上院議員も保守票を当て込む。敬虔(けいけん)な福音主義者で、保守派の「本命」とされるスコット・ウォーカー・ウィスコンシン州知事も6月頃に出馬表明の見通しだ。
結果として、穏健派で資金力に勝るジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(62)を利する形になっているが、保守系候補が早い段階で一本化すれば、一転して苦戦を強いられる可能性もある。
(5月6日 読売新聞)
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