本件の成功をもとに、UHA味覚糖が「宇宙(そら)にも届くおいしさ、ぷっちょ」とかのコピーを考えたりしたら、安直だなーとは思いながら、1個位は買っちゃうかも知れない。
キャンディー20個を詰めた筒に液化ガスを入れると、キャンディーが溶けながら燃えて、ガス化したものを噴射し、飛ぶ仕組み。
キャンディはつまるところ炭水化物の塊だから、酸化剤を加えて完全燃焼させながらガスを噴出するハイブリッドロケットの燃料としては、これまでの樹脂製燃料と同類なんだよな。ABSやアクリルより燃料としてのパフォーマンスは悪いだろうけど、「いざという時、ぷっちょにはこういう使い方もあるんだぜ!」的な実験を見せられると、「MASTERキートン」と「宇宙少年」好きなおいらとしては、わくわくが止まんない。
ほんと、こういう「お遊び」大好きよ。だから間違っても、「食べ物で遊ぶな」的な無粋なことは言わないで欲しいな。頭の固い人は。「ぷっちょは軍事転用可能だから輸出規制品にすべきだ!」とかの冗談は言ってもいいけど(ダメだよ)。
和歌山大学宇宙教育研究所などでつくるチームが7日、キャンディーを燃料にしたロケットの打ち上げに成功した。ロケットは勢いよく空高くまで上がり、見学していた子どもらから大きな歓声が上がった。
子どもに科学への興味を持ってもらおうと、元JAXAで国立天文台チリ観測所の阪本成一教授、秋田大学秋田宇宙開発研究所の和田豊所長、和歌山大学宇宙教育研究所の秋山演亮所長らが実行委員会をつくって計画した。
燃料に使ったのは、菓子メーカーUHA味覚糖の商品ソフトキャンディー「ぷっちょ」。キャンディー20個を詰めた筒に液化ガスを入れると、キャンディーが溶けながら燃えて、ガス化したものを噴射し、飛ぶ仕組み。ロケットは長さ1・8メートル、重さ8キロ。主な素材はアルミと炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で、強度を保ちながら軽量化した。
打ち上げは和歌山市加太のコスモパーク加太であった。招待された小中学生約20人やUHA味覚糖の山田泰正社長らが見守る中、煙を出しながら勢いよく発射された。7秒で上空約220メートルまで上がり、パラシュートが開いて回収された。原理的にはソフトキャンディーで宇宙空間まで飛ばすことは可能という。
和田所長は「キャンディーを燃料にし、高く飛ぶことが実証できた。宇宙空間では限られた物資しか持ち出せないが、将来食料を緊急時の燃料に使うことも可能になるのでは」。秋山所長は「予定通りに上がって良かった。子どもたちに科学の楽しさを知ってもらうきっかけになればうれしい」と話した。
(3月7日 紀伊民報)
コメントを残す