五輪が終わり、戦争が始まる ~ プーチン大統領@ロシア、同国軍にウクライナ国境での軍事演習を指示(2014/2/26)
このエントリー↑から1週間で、ロシアは目的を達した。プーチンはクリミア半島を手に入れた。予想通りの流れで。予想以上のスピードで。
戦争は終わった。クリミア半島は完全にロシア軍の統制下にあり、あとはロシア系住民による「独立」承認イベントだけだ。黒海周辺の安全保障についての決め事だけだ。これ以上の軍事行動は当面無意味。キエフでおろおろしている、旧・野党連合の欧米傀儡政権の存在も無意味。キエフは、戦いの場から外交の場に装いを変えることになるだろう。ウクライナを除く米露欧らによって。
兵は拙速を尊ぶといい、国を奪う悪行は後を引かないように一撃で行うべきとある。今回の戦争は、このたった二つの課題を完遂したプーチンの勝ちだ。敗者は、この二つの課題に手を着けることができなかった欧米、そして、二つの課題に手を着ける資格すらなかった国、「事態の黒幕・欧米の支援を受けてロシアに喧嘩を売りながら、分裂と混乱でスキを見せ続けたウクライナ」だ。
特に、先月のクーデターを起こした連中や当時の極右・野党勢力は、その愚行の報いを、5月の大統領選で嫌というほど思い知らされることになる。それは、歴史の必然だ。
その点については、もちろん日本も例外じゃない。特に「従軍慰安婦と河野談話」問題。喧嘩はなぁ、勝つ準備と材料を整えてから、相手にふっかけるもんだぜ。安倍政権のお歴々。
【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は4日、ウクライナ南部のクリミア半島情勢について「緊張は解消された」と強調、正規軍の派遣は必要ないと述べた。ロシア部隊による占領がほぼ完了したことを事実上宣言した形だ。モスクワ郊外の大統領公邸で記者団に語った。
大統領は「(派兵の)可能性は残っている」と指摘。仮にウクライナ軍事介入を最終決定した場合、その決定は「合法的だ」と述べ、ロシア系住民保護のための武力行使の権利を留保する考えを示した。
軍事占領したクリミア半島をロシアが併合する考えはないとも明らかにした。ウクライナ軍を武装解除しているロシア部隊は「(クリミア自治共和国の)自衛軍だ」と言い張った。
大統領は、親欧州連合(EU)派のウクライナ新政権について、2013年11月からの反政権デモを通じて「武力で権力を掌握した」と非難。ウクライナのヤヌコビッチ氏は2月21日の与野党合意後、政権の座から追われたものの「今も唯一の合法的な大統領だ」との認識を示した。
対ウクライナ国境のロシア西部軍管区などで行っていた大規模軍事演習について、クリミア半島情勢とは無関係だと主張。半島内のウクライナ軍に対しては「ロシア軍と同じ陣営にいると信じている」と投降を呼び掛けた。
大統領は、6月の主要国首脳会議(サミット)の準備会合への参加を日本を含む先進7カ国(G7)が中止したことに触れ、ロシアは「サミット開催の用意はあるが、参加したくないならばその必要はない」と開き直った。対ロ制裁の構えを示している米国に対しては「駐米大使召還は最終手段だが、必要ならそうする」と警告した。(2014/03/04-22:55)
(3月4日 時事通信)
コメントを残す