問題になっているLi-ion二次電池の壊れ方から観ると、急に高電圧・大電流で充電されてドカンというよりは、想定されていたよりも大量の電力が充電され続けた過充電による急速劣化と考えるのが自然だな。
となると、問題になるのは、Li-ion二次電池本体のスペックやB787の電気系統の全体設計云々もさることながら、同電池の充放電ペースを管理するバッテリー・マネジメント・システム(BMS)が十分に機能していたかどうかだ。
実のところ、EV搭載用Li-ion二次電池に用いられるBMSですら、完全な安全性を担保できる性能を持った量産品はできていない。いわんや、それよりも過酷な環境で用いられる航空機用Li-ion二次電池向けとなれば、なおさらだろう。
結論。B787の不具合問題は、簡単には片付かない。電池をGSユアサ以外のメーカー製品に交換すればいいって話じゃなくなったのだから。
787、電池8本も炭化…過充電防止の不具合か
全日空が運航する最新鋭機「ボーイング787型機」が高松空港に緊急着陸したトラブルで、異常が発生したメーンバッテリーへの過充電などを防ぐ保護システムに不具合があった可能性のあることが運輸安全委員会などへの取材でわかった。
同委は18日、来日した米国家運輸安全委員会(NTSB)の調査団と連携して機体の調査を進めている。
運輸安全委や全日空などによると、バッテリーに使われていたリチウムイオン電池は、異常時に発熱や発火の恐れがあるため、過充電や過放電などによる過熱を防ぐ機能を持つ「管理装置」とともに金属製容器に収納されていた。また、機体側にも過充電などを防ぐ制御装置もあった。
しかし、同委がバッテリーの容器内を調べたところ、収納されている8本の電池と管理装置はいずれも炭化しており、保護システムが十分に機能していなかった可能性が出てきた。
(1月18日 読売新聞)
しかし、ピンチはチャンス。神楽が知る限り、航空機搭載用の大型Li-ion二次電池向けにも転用できる高性能BMSを作れるメーカーは日米欧全部合わせても五指に余る。その中でも一番進んでいるのは、日本のあるベンチャーだ。B787関係者が、早くそのベンチャーに気づけば、起死回生のチャンスはあるぞ。さあ、探せ。場所は首都圏内だ。
ここで「【手描き】To LOVEる-とらぶる-ダークネスEDを東方三魔女でやってみた」を紹介。
パーフェクトだ、ウォルター。それにしても「琴浦さん」はいいねえ。今冬クール、最大のダークホースだったわ。こしこしこし☆。
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