ドイツもフランスも世にいう反移民・極右政党が大躍進。この状況は「極右」というレッテル貼りでどうにかなるものではあるまい。現実は現実として受け入れるべきだろう。もちろん日本も。
欧州議会選 EU懐疑派勢力が伸長 EUの政策に影響も(2024/6/10 産経新聞)
【パリ=板東和正】欧州連合(EU)の立法機能を担う欧州議会(定数720)の選挙の開票が9日始まった。経済低迷や急増する移民への不満の受け皿として支持を広げた極右や右派のEU懐疑派勢力が伸長する勢いだ。懐疑派の台頭により、EUの移民受け入れや環境規制、ウクライナ支援などの政策に影響を与える可能性もある。
9日午後11時(日本時間10日午前6時)現在の欧州のニュース専門テレビ局「ユーロニュース」の速報推計によると、EUに懐疑的な極右の「アイデンティティーと民主主義(ID)」と右派の「欧州保守改革(ECR)」の2会派は計133議席を獲得し、伸長。議会運営を長年主導してきた最大会派の中道右派「欧州人民党」(EPP)など親EU3会派は計398議席と過半数を維持したが議席を減らした。
加盟国最多の96議席が割り当てられたドイツでは、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」がショルツ首相の中道左派「社会民主党」をしのぎ、第2党となる見通し。ドイツの次に多い81議席が割り当てられたフランスでは、IDに所属する極右政党、国民連合(RN)が国内第1党になる勢いだ。
欧州議会選では、各国の人口比に応じて配分された議席が争われる。6日のオランダを皮切りに、7、8両日にアイルランドなど数カ国、9日に大半の加盟国で投票が行われた。
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