「切り裂きジャック」捜査資料明るみに 警部の子孫が所蔵、競売に

単なるコレクターじゃなく、最新の科学捜査にかけてくれるような御仁に資料が渡るといいな。

「切り裂きジャック」捜査資料明るみに 警部の子孫が所蔵、競売に(2024/3/16 朝日新聞)

 19世紀に英国を揺るがした「切り裂きジャック」事件の当時の捜査資料が、約136年ぶりに明るみに出た。英スカイニュースなどが15日に報じた。捜査に関わった刑事の子孫が保管してきたもので、犯人が警察に宛てて送ったはがきのコピーなどが含まれており、近く英国内でオークションにかけられる予定だ。

 これらの資料は、1888年にロンドン東部で、売春をしていた5人の女性の他殺体が連続して見つかる猟奇殺人事件が起きた際、捜査に携わったロンドン警視庁のジョセフ・ヘンリー・ヘルソン警部が保管していたもの。ヘルソン警部は95年に退職し、1920年に亡くなったが、彼の子孫がこの未解決事件の資料を代々受け継いできた。

 今回公開された資料には、「切り裂きジャック」という自称が初めて登場した、犯行を誇示する警察宛ての手紙のコピーなどが含まれる。遺体安置所で撮影された被害者のひとりの写真や、初期捜査で捜査線上に浮上したものの、アリバイが判明して捜査対象から除外された移民の男の顔写真などもあるという。

 ヘルソン警部の子孫は、これらをオークションに出品。競売担当者は「事件は根強い人気を誇り、犯人に直接関連した物が売りに出ることはほぼない」と話し、1万ポンド(約190万円)相当の価値がつくとみられる。ただ、担当者は「被害者たちが、それぞれのストーリーをもつ実在の人物であったことを忘れてはならない」とも釘を刺している。(伊藤弘毅)

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