現代戦車発祥の地・イギリスが、戦車の国内生産&開発を終了したことのこと。
戦車発祥地のイギリスで戦車の生産終了
【MailOnline】が伝えるところによれば、現代各国で使用されている戦車の原型モデル(マークI戦車)を最初に実践投入したことで知られるイギリスが、戦車の国内生産を終了したことが報じられた。イギリスの主力戦車チャレンジャー2を生産していた総合兵器製造メーカーのBAe Systemsが関連部署を閉鎖したことで明らかになった(【BAeSystemsのリリース】)。
BAe側では部署の閉鎖について「今後イギリス政府から新しい注文を受ける見通しが立たないためであり、固定費削減のためには部署の整理統合をしなければならないから」と説明。今後イギリス陸軍ではドイツ製の主砲(ドイツのラインメタル社製55口径120mm滑腔砲)とスウェーデン製の車体が用いられることになるとしている。
(中略)
日本でも不正規戦闘に柔軟に対応できるよう、小型・高機動力の戦闘車両(機動戦闘車)の開発が進められている(【防衛庁、重火力装甲機動戦闘車を新規開発へ】)。戦闘のスタイルが変わりつつある以上、装備もそれに従い(&最大の敵である「予算」とにらみ合いながら)変化を遂げていく必要がある。もちろんCordingley将軍が危ぐしている状況だけでなく、戦車そのものが必要な場面はまだまだ想定しうるため、少なくとも自衛隊においては「戦車全廃・全部機動戦闘車へ」ということは無いのだろう。
ちなみに元記事のコメントでは「イギリス国内での戦車製造・開発技術が失われるのは憂慮すべき事態だ」と悲観的な意見が多い一方、「どのみちドイツの戦車が一番高性能なんだから、ドイツの新鋭戦車レオパルド2を購入すればいいのさ」とドライな考えを発する人もいる。まさに意見は人それぞれ、というところか。
(元記事)http://www.garbagenews.net/archives/661372.html
(5月5日 Garbagenews.com)
輸出などのビジネス面はともかく、主力戦車(MBT)としてのチャレンジャー2はそこそこいい出来だったんで、今回の決定は少し寂しいかも。一方で、記事中にあるように、ドイツから「現在世界最強」レオパルド2を購入できるという周辺環境、チャレンジャー2自身も2035年までは使用し続けるという方針から考えれば、今敢えて新型国産MBTの開発にこだわる必要はないという、「ただでさえサブプライムのせいで国庫が火の車」イギリスの方針は理解できるわけで。うーん、やっぱり先立つものはお金だなあ(^^;。
もっとも、今後MBTの出番がなくなるとは思えないんで、MBTの開発セクション自体を閉鎖しちゃったってのは、やっぱりどうかと思いますね。不正規戦も含めて、優秀な機動打撃力が必要な局面はいくらでもありますし。ちなみに日本の場合、島国と言う点ではイギリスと似ていますが、
「周辺は全部仮想敵国だし」「ここで正面装備の開発の手を抜くなんてできないよね」
機動戦闘車も必要だけど、いざという時は、やっぱり10式戦車をはじめとするMBTの防御・砲打撃力に期待せざるを得ないわけで。それがダメって言うなら、日本得意のロボット技術を使ってですね、装甲騎兵やタクティカルアーマーをですね(以下自重)。
今日の一銘柄
- 東海理化(6995):トヨタ系の自動車部品メーカー、スイッチ・キーロック・シートベルト大手。8割がトヨタ関連。5/1日終値は前日比126円高の1,409円。5月第4週中の目標株価1,650円。向こう半年間の目標株2,000円。
ここで脈絡アリアリで「【第4期】魔法戦記リリカルなのはForce 予告(トランザム仕様)」を紹介。
声が悉く男前なのに違和感が無いというこの不思議(笑)。
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