地方公務員は副業が認められていない。故に今回アルバイトをしていた女性巡査が罰せられるのは仕方がない。アルバイト先が風俗店であることとは全く関係なく。
ちなみに、地方公務員の副業がバレた場合、罰則の相場は減給や戒告処分が相場だ。今回、山口県警が彼女に下した罰は減給1/10(1カ月)。この点に全く違和感はない。「依願退職せよ」という無言の圧力があったとしても。
ここで、6年前のある事件を思い出した。大阪府教委が、副業先を風俗に選んでいた女性教諭を罰した事件だ。
「当事者の依願退職」というオチは今回と同じだが、府教委の偉いサンが彼女に下した処分と言い分は、今回の「女性巡査の行為は地方公務員法違反にあたる」とした山口県警より数段酷かった。
<大阪府教委の言い分>
- 風俗店でアルバイトし教職員の信用を失墜させたとして、大阪府教委は2日、府立高校の女性教諭(29)を停職6カ月の懲戒処分にした。
- 府教委の担当者は「前代未聞の不祥事だ。生徒や保護者にご迷惑をおかけし、誠に申し訳ない」と話している。
<おいらの意見>
- 風俗は立派な商売だ。世界で最も古く由緒ある職業だ。今回の場合、地方公務員法には違反しているが、それ以外では正規の手続きを踏んで体を売ったことの何処が悪い。謝れ。風俗店で働いている全従業員に大阪府教委は謝れ。
- 「借金や奨学金を返すために身を粉にして頑張った」。それの何処が悪い。考えてみろ。昼間学校の先生やりながら、夜は風俗でバイトだぞ。どれだけ大変だったことか。
- PTAの偉いさんの愛人稼業や非合法な援助交際に手を染めたり、違法な手段で借金を踏み倒そうとしなかっただけでも、この29歳の先生は教育者として褒められこそすれ、非難されるいわれは無い。
加えて、停職6カ月だぞ。相場的に考えてありえねえって。どんだけ世間と上役に忖度してたんだよ。当時の府教委の連中は。
山口県警の対応が6年前の大阪府教委より「マシ」に見えるのは、県警の偉いサンのオツムと処世術が府教委のオッサンより少しだけ「マトモ」なだけかも知れない。そうではなく、この6年間で、地方公務員界隈における女性軽視の風潮が僅かなりとも改善された結果ならば良いのだが、残念ながらその確証を得ることはできない。
何故って?
働く女性を取り巻く環境は改善しつつあるかも知れない。しかし、働く女性を守ろうとしない組織の論理がのさばっているという点で、問題の根は依然として深い。改めてそう思い知らされた。
女性警察官 風俗店でアルバイト 懲戒処分 「生活費の足しにしたかった」 山口県警
風俗店でアルバイトをして報酬を得ていました。
山口県警の女性警察官が、副業を禁止した地方公務員法違反にあたるとして、県警から懲戒処分を受けていたことがわかりました。
減給の懲戒処分を受けたのは、下関警察署に所属していた女性巡査です。
捜査関係者によりますと、女性巡査は去年9月から11月にかけて、福岡県内の派遣型風俗店でアルバイトをして、およそ8万円の報酬を得ていました。
去年11月に山口県警に情報提供があり、監察官室の担当者が聞き取りをしたところ、女性巡査は事実関係を認め「生活費の足しにしたかった」などと話したということです。
懲戒処分が出た先月18日付けで女性巡査は依願退職していて、山口県警は「再発防止に向けて、指導を徹底したい」としています。(2019/1/31 TNC)
ここで「【アイドル部MMD】アイドル部の皆でシュガーソングとビターステップ」を紹介。
副業絡みで反社勢力に弱みを握られるとマズいからなあ。公務員はつらいよ。
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