詐欺った金は遊興費へ。鬼だね。
共済金詐取容疑の母、学校に「娘は難病」と虚偽説明か 大阪(2023/7/19 毎日新聞)
小学生の娘(9)に食事を与えず低血糖症で入院させ、共済金をだまし取ったとする詐欺容疑で逮捕されたパート従業員の縄田佳純容疑者(34)=大阪府大東市=が、「娘に難病の持病がある」と小学校に説明していたことが判明した。大阪府警は、娘が難病ではないとみている。娘が入退院を繰り返すことに疑念を抱かれないよう、容疑者がうそをついていた可能性がある。
縄田容疑者は1月下旬、食事を与えずにケトン性低血糖症にさせた当時8歳の娘を入院させ、共済金6万円を詐取した疑いが持たれている。
府警によると、娘は2018年春から23年2月まで同じ症状で43回入退院し、容疑者は共済金と保険金計約570万円を受け取っていた。ケトン性低血糖症は長時間の絶食で引き起こされるもので、食事を与えない虐待行為が繰り返されていたとみられる。府警は、容疑者が共済金などを外食やエステなどの費用に使ったとみて調べている。
大東市によると、縄田容疑者は娘が小学校に入学した2年前、学校に「(娘は)難病指定の持病を抱えているので心配だ。検査のために入退院を繰り返している」などと説明していた。一方、娘の担当医らに府警が聞き取りをしたところ、難病の持病があるという話は出てきていないという。
縄田容疑者を巡っては22年10月、匿名の通報がメールで大東市に2回寄せられていた。「子どもが入退院を繰り返している。母親が食事を与えていないのではないか」などの内容だった。市は最初のメールが届いた後に容疑者から聞き取りをしたが、学校から「娘は難病指定の持病を持っているので入退院を繰り返している」と説明されたため、入退院の件を詳しく聞くことは避けた。近隣住民などにも確認した結果、虐待ではないと判断したという。ただし、通報が相次いだことから「軽度のネグレクト」として要保護児童に位置付けていた。
市は「(入退院の)理由として疑うところはなかった。病気は繊細な話なので、突っ込まなかった」と説明したうえで、「当時の判断が適切だったか検証したい」としている。
娘は1月22日から6日間入院したが、前日までの3日間の摂取カロリーが計約700キロカロリーしかなかったことも府警の捜査で判明した。8歳児が必要とする標準的なカロリー摂取量の約13%しかなく、19日は給食のみで、20日は絶食、21日は梅の菓子三つを食べただけだったという。【郡悠介、洪玟香】
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