【これって】井戸水由来の水道水が原因で乳児10人がメトヘモグロビン血症に ~ 群馬大医学部付属病院【井戸水が農薬とかで汚染されていたってこと?】

  • 群馬大医学部付属病院(前橋市)は20日、院内の井戸水をくみ上げた水道水で溶いた粉ミルクを飲んだ乳児10人が、血液中の酸素が細胞に行き渡りづらくなる「メトヘモグロビン血症」を発症したと発表した。
  • 10人は直前に粉ミルクを飲んでいたことから、原因は院内の水道水と特定。水質検査をしたところ、基準値の1万2千倍以上の窒素化合物などが含まれていたという。

メトヘモグロビンは通常のヘモグロビンが更に酸化された異常ヘモグロビンのことだから、それが増えたことによる酸素不足→チアノーゼって展開はシンプル。今回は患者さんが乳児で異常発生時のコミュニケーションが取れなかったことと、症状的にメトヘモグロビン濃度の高低だけじゃなく、動脈血酸素飽和度と経皮的動脈血酸素飽和度の差が顕著になるまで原因がわからなかったことが重なって、こんな大事になったんだろう。

むしろ気にすべきは、メトヘモグロビンが増える原因となった窒素化合物が何由来かという点だよね。普通に考えれば近くの農業関係者から大量の窒素系肥料が井戸水に流れ込んだというのが正解だろうけど、「今日の今日までそんな事故を起こしていなかったのに、いきなりやっちゃいました!by農家」というのも変な話。

関係者は予断無く調べた方がいいかもね。意外と出元が「深刻」かも知れないし。

病院で乳児10人がメトヘモグロビン血症 井戸水由来の水道水が原因

群馬大医学部付属病院(前橋市)は20日、院内の井戸水をくみ上げた水道水で溶いた粉ミルクを飲んだ乳児10人が、血液中の酸素が細胞に行き渡りづらくなる「メトヘモグロビン血症」を発症したと発表した。いずれも快方に向かっているという。

同院は、安全が確認されるまで、20日から救急外来と歯科口腔(こうくう)・顎(がく)顔面外来を休診し、21日から全ての科で診療を見合わせる。

同院によると、19日午後5時ごろ、新生児集中治療室(NICU)のある病棟で入院している乳児2人の顔が青白くなっていることに、看護師が気づいた。同じ病棟に入院中の乳児17人の血液を検査したところ、10人がメトヘモグロビン血症を発症していた。10人は直前に粉ミルクを飲んでいたことから、原因は院内の水道水と特定。水質検査をしたところ、基準値の1万2千倍以上の窒素化合物などが含まれていたという。

同院では敷地内の井戸をくみ上げて水道水としていたが、井戸水を止めて前橋市に給水車を要請した。汚染の原因を調べるため、院内の蛇口やくみ上げポンプなど計7カ所を調査している。(松田果穂)

(2021/10/20 朝日新聞)

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