「敵の敵は味方」というより、「敵の敵を利用する、一時的な味方のフリした敵同士の握手」か。いいねえ。ドロドロしたホンネがダダ漏れてて。
クルド人勢力が対トルコの戦場を狭隘なアフリン周辺地域に設定し、シリア軍と共同で縦深防御線を組む。そうなると、いかに戦力に優るトルコ軍といえども、易々とシリア領に侵攻することはできない。現地の基本的な戦況感はこんな感じ。
トルコからすれば、その不利が分かっていても、イラクその他勢力を刺激せずにクルド-シリア連合へ侵攻できるルートが他に無い以上、戦力をアフリン回廊に集中せざるを得ない。クルド人勢力のバックにいる米国と、シリア政権のバックにいるロシアが、クルド-シリア連合の後詰に入ることが分かっていても、戦線をアフリン回廊に固定するしかない。
「この戦い、長引くな」
今回クルド人勢力が仕掛けたトルコ-シリア戦線の膠着劇が、イスラエル-サウジ-イラン広域戦域の混沌と、極東の米朝開戦リスクの高まりにどのような影響を与えるか。気になるね。
内戦が続くシリアで、少数民族クルド人の勢力は、トルコ国境に近いシリア北西部の支配地域アフリンにアサド政権軍を迎え入れることを決めたと、ロイター通信が18日、報じた。同地域は1月20日以降、トルコ軍の侵攻を受けており、クルド人勢力は対トルコでアサド政権と共闘する狙いとみられる。
同通信の取材を受けたクルド人勢力の高官が、アサド政権軍の部隊が数日以内にアフリンに入ることを明らかにしたという。また、シリア反体制派NGO「シリア人権監視団」も18日、クルド人勢力と政権の間で同様の合意が成立したと発表した。
アサド政権側はまだ発表していないが、トルコ軍のアフリン侵攻を「主権侵害」と繰り返し非難していた。報道や監視団の発表が事実であれば、今後、シリア北部でトルコ軍はアサド政権軍とも衝突する恐れがあり、シリア内戦が混迷を深めるのは必至だ。
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