韓国・釜山市、米有名芸術家の故デニス・オッペンハイムの遺作のメンテを疎かにした挙句、「目障り」と廃棄

 海雲台区の当局者はAFPの取材に対し、設置した場所と時期が悪かったと説明。

 釜山市にこの作品の価値が分かっていたら、劣化前に設置場所を移動するなり、損壊した部分を修復するなりするよなあ。少なくとも、市民からの目障りクレームに即対応して、廃棄物処分場送りにする前に。

 自分たちの不手際を脇に置いて、愛でる対象がキラキラしなくなったらその価値を再検討することなく即ポイとか、オスカー・ワイルド作「幸福な王子」のアレな連中を連想せざるを得ない。

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 王子様が発するキラキラの本質は、外見の輝きだけじゃないのにねえ。

 逆に言えば、釜山市のお歴々は、キラキラしていて自分たちの好みに合ってさえいれば、どんな作品や像であっても目に付く場所に置いてOKなのか?まさかそんな、あっ…(察し) 。

韓国・釜山の区役所、米有名芸術家の作品を「目障り」として廃棄

【AFP=時事】韓国・釜山市の海雲台(Haeundae)のビーチ脇に設置された米国人アーティスト、故デニス・オッペンハイム(Dennis Oppenheim)氏の遺作の一つが「目障り」になったとの理由で、市当局によって解体されたことが明らかになり、芸術愛好家らが衝撃と怒りをあらわにしている。

 オッペンハイム氏は、コンセプチュアル・アートやパフォーマンス・アートの他、彫刻でも活躍したアーティスト。作品は仏パリのポンピドー・センター(Pompidou Centre)や米国のニューヨーク近代美術館(MoMA)など世界各地のそうそうたる美術館に収蔵されている。

 だが海雲台区役所にとって、そんなことは大したことではなかったようだ。

 海雲台区の当局者はAFPの取材に対し、設置した場所と時期が悪かったと説明。「Chamber」と題された彫刻作品は、潮風でさびが発生した上、2016年の台風で損壊。周辺の住民や通行人からは「目障りになっている」ので撤去してほしいという電話が多数あり、当局は先月、作業員を派遣し、彫刻を解体・撤去した。

 さらに当局者は、残がいの金属は鉄くずとして売却されたとの報道を否定し、素材の大半は鉄パイプとポリカーボネートで、廃棄物処分場へ送られたと語った。【翻訳編集】 AFPBB News 

(1月17日 AFP-BB)

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